うたの一覧
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水島寒月
せせらぎに屈み込みたる童らのざりがに追へる夏休みかな
2
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庭鳥
幸薄い名に騙されて悠々と長く大きく育つゆうがお
12
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庭鳥
久々に涼しい夜だ日の光りこの部屋の前素通りしたか
9
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水島寒月
どんという音に雨戸を開け放つ妻の背越しに遠花火見る
3
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悠陽
こんなにも自我無きものと強いる日にあたしは何になるのだろうか
6
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氷魚
納得はできないけれど理解はしてる昨日のように触れられないって
3
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浅草大将
身中にぞ焔むらむら立つた川からくれなゐの血も逆流る
6
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只野ハル
(認めたくないものだな)とカッコ付けてから誤魔化せぬ現実を見る
7
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只野ハル
逃げていい逃げていいと言いながらまだ留まっている理由を知らず
4
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只野ハル
いつも行く部室閉ざされ放課後に彷徨うバンド繰上帰還
2
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只野ハル
ありだよねお粥の上に目玉焼き唯の思いに憂のスマイル
1
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只野ハル
床に伏しドジっ娘姉の立てる音聞けば病の憂い深まり
2
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紫苑
くちなはのよぎる炎昼身のうちに邪悪の卵を熟む白日夢
15
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詠み人知らず
十円の自販機で買うスコールの甘さ冷たさ切なさ苦さ
3
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遥歌
命日は不思議なくらゐ穩やかであなたは彼の地に着ゐたのですね
7
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聴雨
日の入りの日ごとに早し夏の暮れ高き青田にたぬき隠るる
12
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聴雨
東雲に雨降り止むを待ちわびて蜩しんと鳴き初むるかな
8
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聴雨
すだれ越し落ちゆく終の夏の陽はやがて薄れる淡きおもひで
15
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恣翁
天豆の 塩茹で噛んで かあちゃんの 割烹着姿 思い出したよ
24
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詠み人知らず
白雪の姫の綺麗な処女膜はただ七つほど小さき穴あり
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