三沢左右のお気に入りの歌一覧
聴雨
逢ふこともままならぬ夜は軒端より鵲かける橋渡りたき
19
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白亜
落ゆるときまなこゐ交はし残んの夜腕のうちにはじまりを結ふ
6
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白亜
あふことの惑ひはあらじ 野をわたる風に吹かるる肌のあつさ
10
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文麿
蒼き火のまなこの奧に覗きたる幽き兆しはじまる戀に
12
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紫苑
あまのはら真砂をはるかのぞみつつ仮寝の夢のはてなきうらに
16
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芳立
雨やみを待ちてぞつひに野分なくかささぎわたす橋もみるかな
11
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きりあ
幻想の海は波音たてて碧ここにはいない夏の恋人
14
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白亜
春淡し行きかふ人らを見おくりぬ 朝影ぬちに生るるさみどり
10
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白亜
小余綾の急ぎひらくる春なればさくらのいろよ まなうらにあれ
6
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白亜
仰ぐ眼に白のうつろひ 花細しさくら天より垂れてをりぬ
11
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白亜
ゆくさきを聞かぬ約束 やわらかに凪ぐ海のようなきみの隣で
17
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白亜
ゆだねても消えない傷はやむことのない雨のなか銀いろになる
14
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白亜
ゆるらかな傷の曲線やはらかに撫でらるるとき硝子は照る
8
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7
輪郭が完璧すぎて横顔は眼鏡のフレームばっかり見てた
7
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白亜
誰がための一天なりや 闇ふかき谷にてひかるをとめごの瞳は
7
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白亜
雲の波なべて染めゆくゆふかげに 十七世紀の眼は澄みにけり
12
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白亜
朧々とつづく回廊に手をとりて歩みゆくとき夢こそ結はめ
8
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白亜
摘みとられし若葉のかをり のちの日の頁にそそぐ陽のあらまほし
11
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白亜
二年を過ぐしし隠れ家の片隅に をとめの日々のかげろひて落つ
8
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白亜
雨もよにひびく電話よ いま君と熱を結ひつる吾を覚ましをり
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