村木美月のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
台風が散らしていった百日紅 横たう蝉に手向けるように
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舞
おもいでを独り語りて供養とす迎え火もなき盂蘭盆会かな
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横井 信
文月のかがやく月に蝉は鳴く静かに終わる夏の一日
15
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へし切
悔やまれる言わず送りし「君が好き」思ひは黄泉に届くだろうか
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ななかまど
青白きひかり届きぬシリウスはえやみ忘れる救いのあかり
14
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KEN
青い鳥 いづこに鳴くと さまよへば 櫻散る散る 地に滿ちるかも
13
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可不可
ブリリアントカットが光を吸ひこんで 吐きだす虹は永遠へ架け橋
8
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KEN
はごろもの 柔さの程に 降り染めて 花野宥める 今朝の雨かな
12
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谷村思亜
寂しさは 熱を持たない火のように 冷たく僕の心身を焼く
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夏深
喜びも悲しみさえも一枚のマスクに隠す能面の街
7
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滝川昌之
雨風の痛みに流す血のごとく金木犀は根を朱に染めて
15
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ななかまど
亡き母が詠みたる歌の筆の跡ひとつひとつを辿りて秋の夜
12
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沙久
「あっ、メール私もしようと思ってた」心と心がつながったみたい
20
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灰色猫
大切な誰かをなくしたそのあともつづきがあると果てしない空
13
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さちこ
君の手にかけられながら恍惚と息絶えたなら伝わるか恋が
11
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さちこ
おれの居る峰にとどくかおれの居る沼底にその身落とせるか汝
11
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詠み人知らず
あの時の言葉の行間沈黙の訳をあなたは解っていない
2
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夏深
想い出のひとつもなくてサンダルを浚う波音夏惜しむよに
10
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灰色猫
肩車されて見上げた夏の夜の魔法のような打ち上げ花火
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滝川昌之
まだ誰も登校してない教室で換気の風に立つ塩素臭
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