佐々一竹のお気に入りの歌一覧
市川春水
停車場に何を笑まふか村人の手に冬陽映ゆる南天の実
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桜園
枯れゆきしえのころぐさの穂群には留まりいたる冬の温もり
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笑能子
一粒の砂一握の土となるただ淡々と重ねてゆけば
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あまおう
幾重にもかさなる思い詠みあえば触れた気もするその人となり
20
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ふきのとう
わが胸で眠る幼の寝息さえ愛しく思ふ祖母なる我は
14
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まぽりん
香ぐはしき砂糖楓のふんわりと焼き菓子食めば心とろけぬ
13
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村木美月
「もう風邪はひくなよ」という言葉さえお守りになるあなたの欠片
12
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紫苑
シュトーレンに降らせる雪をたづさへて環状線を風ふきすぎる
12
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七色コイン
本当は逆さまだって言ってたよ 記憶を戻す鍵はあそこに
10
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ありぎりす
嫁ぐ日が近き娘の寝顔見てふと蘇る若き日の妻
14
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紫苑
雪囲ひせし樹々の絵を添へ来たる御文はつかに雪の匂ひす
11
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詠み人知らず
振り向いて もう一度だけ手を降ろう君に涙が見えない距離で
29
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紫苑
下世話なる目を避くるかに背を丸めうつむきつつも手を結びけり
8
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あそびくも
枝の先ちひさき雛の嘴に似て空を見上ぐる木蓮の芽よ
27
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環
踏切の鳴る音がする冬空にまだ青い街の色を見てゐた
12
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ふきのとう
原発の停止の余波は果てしなく戸惑う人の声なき声を
15
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笑能子
どさくさに己の底を上げてゆく積み上げ足場の欠片もなしに
1
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あき
やわらかく舞い降りてくる牡丹雪 遠くはかるく近くはおもく
26
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詠み人知らず
想い出になるのでしょうか うつむいた君の睫毛が長かったこと
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紫苑
飛び起きて虚空を睨む猫の眸の奥に小さき稲妻はしる
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