庭鳥のお気に入りの歌一覧
へし切
ひそやかに道辺に生きる雑草の名は知らねども春を知るかな
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灰色猫
これが私の本來の姿だとみどり誇れる葉桜並木
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美津村
娶らむと決めてただ一度書き遣りし手紙を妻は今も持つらし
32
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Kantの娘
本来の寿命は如何と問う無かれ人工呼吸の管の震えに
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しづく
嫌になるくらい似ている横顔にくちばしを足す頬紅も足す
3
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島祝
なりひらも知らぬむさしのスカイツリーけふ押上にたちにけるかも
19
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みなま
ひとが過ぎ猫立ち去ったこの場所に今日も植えよう言の葉の種
18
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逢
ビニールの傘にわたしは守られてぽつぽつという音をきいてる
12
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猿ノ丞狂介
明けたてば柳行李に三度笠夜は文にも読みこそわたれ
5
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羽
寿の封をひらけば甘やかな武器がばらばら地上に落ちる
18
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葉月きらら☆
食べ時を過ぎたイチゴの赤色が私に似てて手を差し伸べる
33
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葵の助
宿題がないなんて嘘 母ちゃんのネットワークを侮るなかれ
16
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みやこうまし
介護から逃れられない悲しさよ旅の日記をよそよそしく見る
27
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紫草
ゆきずりの隣の人とタイミング合わせ船こぐ西鉄電車
19
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芳立
いたづらに年月やふるさみだれて袖のかわかぬ陸奥の早乙女
4
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只野ハル
みなし児の設定をして見る夢は冷たい夜を彷徨い歩く
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紫苑
ことのはを持ちえぬままによをふりし最後のばらのひそやかに落つ
12
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小林道憲
山鳥は木の間隠れに語りたり 移る陽射しものびやかにして
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紫苑
なにごとか囁きつらむ閲覧を禁じられたる書架に吹くかぜ
7
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葉月きらら☆
県道にそれる車の中君が恋人となる夢を見ている
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