笹舟のお気に入りの歌一覧
ななかまど
いたずらな初夏に吹く風枝先の葉をうらがえし若葉踊らす
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硝子
うちなびく春に散りゆく夢も花人も花とぞ先をあらそふ
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ながさき
竹林を 靜かに濡らし 雨が降る 夏も近づく 八十八夜
13
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うすべに
たそがれに月を待つのか夕化粧 花びらゆらせ風にささやく
12
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敦希
幼きは花の盛りもゆく末も思い至らず蜜舐めつ捨て
12
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兎桃
夜半過ぎ小雨降るかと思いしが夜の静寂の音と知るなり
3
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兎桃
十六夜空澄みわたり槙の葉の雫それぞれ月宿したり
7
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猿ノ丞狂介
血の池にもがく犍陀多慈悲なれや天より伸ぶる蜘蛛の糸すぢ
16
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恣翁
春の夜の出で湯に浮けば 魂だにも 海月のやうに揺蕩へるかも
20
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茂作
そよの風やまぶき蝶を追ひかへし ふたたび寄れる春の晝なか
15
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ななかまど
霧雨に首をすくめる峰桜せめて散りたし青空の下
21
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恣翁
花影を踏み拉きたる物狂ひ 八重の桜を月下に仰ぐ
13
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恣翁
傾きし片割れ月を嘲りて 夜明け烏や 唖々と鳴くらむ
18
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恣翁
柔らかく芽吹ける桑の 青み差す樹皮に 霧こそ珠を結べれ
17
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睡密堂
切られずに木乃伊となりたるあぢさゐの枯れ枝にいこふ春告鳥は
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杜鵑草
心なく過ぎにし方を恥づかしみ穴もありせば入らましものを
10
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恣翁
開け放つ扉が 空しき春の陽を 上がり框に投げ掛くるかな
15
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うすべに
うすべにに混じって凜としろい花 波浮のみなとをかおりで語る
10
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しきしま
咲けば散るものと花さへ知るよには月ばかりこそすみわたりけれ
10
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恣翁
春寒の夜を深みて 濃やかに 依稀たる細雨 杜を籠めたり
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