笹舟のお気に入りの歌一覧
恣翁
春の陽を受け 紫の淡き影 俯き咲ける立坪菫
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二条吉謙朝臣
まつがねに待ち果つるまで常盤木に時は聞けども返しあるまじ
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舞
星々の煌めき灯る雪明かり仄か歩める人に陰無く
10
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継海
街静か星も見えない追儺の夜空まで跳ねた金の目の月
14
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恵雪
恋ひ焦がれまたの逢瀬を果たしければ穏やかならむ宮の飛梅
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ななかまど
樹々に載る雪け飛ばして木枯らしは猿のように駆けてゆきたり
15
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恣翁
柘榴石の中の焔に包まれて 現れ消ゆる女の姿
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痴光山
野良猫も肉球隠す冬の暮れ 野の鳥如何に明けぞ待つらむ
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ななかまど
冬来れば冬の冷たい指で描く窓に映れる雪まとう嶺
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萱斎院
いにしへの恋のゆくへもいまさらに もみぢの風にさをじかの鳴く
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へし切
咲きみちてま白き花は匂へども人もおなじにいつか散る花
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へし切
それはそれ これはこれ でも人として浮き名たてては ならぬ恋かな
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うすべに
濃い藍に金の小舟の三日月の 浮かぶ波間にゆれる漁火
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恣翁
蝙蝠のごとく往き交ふ人影に 幾返り目か 視線を投ぐる
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へし切
暮れかかり窓のつれづれとふものは色づきそむる櫨のもみぢ葉
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恣翁
降り募る雨音 家を包み込み 水中に似て遠くに聞こゆ
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茂作
涼やかに鈴の音鳴りて小鳥らの 囀りばかり朝の禪堂
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灰色猫
夏からの文を撫でてはあたためる冷えゆく秋のこの手のひらで
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恣翁
青桐の上に 薄月色失せて 闇を一際濃く見すらしも
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ななかまど
やや鈍く朝日をはじく秋の露足に触れるを戸惑い歩く
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