ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
舞
陽炎の揺れて何処から仏法僧声するものか人無き墓地に
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茂作
朝顏のいまだ飽かぬに萎みけり さらには永き夏の夕暮れ
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うすべに
わたり来る南の国の暑さより ましとばかりにつばめささやく
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痴光山
梅雨途絶え酷暑となりて不安わき 梅雨戻れるも重ねわざとは
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ななかまど
夏山に谷風そよぎ囁けばエーデルワイス星のごと咲け
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へし切
夢熱く友と語りき在りし日の今は懐かし佐世保闘争
7
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舞
彩りの葵立ち咲く山の間のひと居ぬ家の村の真夏日
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茂作
花過ぎて朽ち初めにける紫陽花の いろ惜しまるる梅雨明けのころ
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萱斎院
待つよひの鐘もきこえぬはんげしやう 居まちの月だに雲にかくるる
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敦希
閃光を漏らす暗雲雷鳴に背を向け駆ける犬と一緒に
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うすべに
とれたてのきゅうりを刻む まな板の音かろやかに蛸の酢の物
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痴光山
畑に並むキャベツよ掌中の玉抜かれ 外葉の底に梅雨の澄みたり
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ななかまど
蛍火のかすかに揺れる宵祭り浴衣の裾を夜風がさわる
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へし切
梅雨ながら雨の気配はつゆもなく気怠き暑さ半夏の日中
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恣翁
雨垂れを 遠くに聴きて アンニュイに包まれ 過ごす週明けの午後
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舞
この子らの空には飛ぶな正義とか叫びつつゆく鉄槌の雲
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茂作
夜なべして暗きあしたに起きいでて 寢すがた知らぬ母の思ひ出
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萱斎院
あさぢふの小野のおがはのゆふまぐれ せちなる祈り神はうけずや
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うすべに
ゆずりあう茅の輪くぐりのつつましさ 息災ねがうひとがたの文字
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痴光山
ふと覚めてささやくラジオ「深夜便」 障子に鋭く差す酷暑の予兆
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