ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
うすべに
散り果てて山はくれない 里はまだ七分の花にためいきひとつ
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痴光山
鉄塔の中途に枝を積み初む鴉二羽 春荒れの後寄る姿なし
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ななかまど
淑やかにスミレは野辺に淡く咲く季節をつなぐ紫リボン
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へし切
青春の一筋の跡を残し行く光る水面にレガッタの声
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茂作
睦みたき友とまがへて咲き出でぬ 胡蝶に似たり絹ざやの花
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舞
その芽ごと桜つぼみは頬染めてステージを待つ若き踊り子
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うすべに
散りいそぐ花のひとひら手にうけて うつろう春に満たすさかずき
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恣翁
ほろほろと 井桁の傍の雪柳 釣瓶触れなば零れ落ちなむ
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痴光山
菜園は生きがひならむ畝を噛む マイトラを押す老いに春風
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ななかまど
咲きかけた堅香子の花を時ならぬ細かい雪が濡らす四月一日
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へし切
僕たちは知らないままに生きている「戦争と平和」 その真実を
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茂作
すくすくと生ひたつ土筆幼らが おやを從へ摘みし春の日
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うすべに
五分咲きでさくら足踏み 花冷えの町行く少女もピンクのマフラー
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灰色猫
木蓮の写真を撮ってと母が言うすでにひとひら散り終えており
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灰色猫
もくれんにまつわるうんちくかたりたくなるせいかくでなんだかごめん
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恣翁
山笑ふ まんげつポンとかじられて 淡き夕靄 包装を漏る
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痴光山
タウン抜け台地の四方は春に満ち 光れる草木は見なむ詠まなむ
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ななかまど
三線で初めて踊るカチャーシー沖縄の空手でかきまわす
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へし切
冬ごもる枯れ木も芽吹く 三月尽 花は七分の今咲きにほふ
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茂作
きのふまでザリガニ採れと纏ひ附き 婆よ爺よと云ひてしものを
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