御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
師崎
じゃあこれは春雨ですか、とめどなく目元濡らしてあふれる粒は
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萱斎院
春はゆきとふ人もなきわが庭に 散りぬる花をはらはでぞ見る
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へし切
細れ波立つる川辺に釣り人の 時はのたりと春は暮れゆく
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舞
花のさき木々の芽のさき凝りして音なくおちる銀の春雨
6
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つばす
月照らす花散る舞台誰もない 五感をとげば敦盛聞こゆ
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芳立
春風は吹くにあらざり道ゆきの君がまとへる光ひと群れ
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うすべに
明るさに目覚ましとめる手も確か いそひよどりの歌が始まる
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葛城
しじま滿つ朝の山影そこここに 冴えざえ聞こゆ鶯の 聲
11
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へし切
春雨ににほへる色のまさりけり籬に咲ける山吹の花
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あぶく
ぽつぽつと無口な父の問いかけの言葉をつなぐ遠き雨音
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KEN
流されて 何の縁か この岸邊 細石に咲く あぶら菜の花
11
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へし切
藤波の思ひまつわる面影にわびて来鳴かむ山ほととぎす
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トウジさん
よも訪づるや千重波頻の家鳴りから黄泉は八重八重思ひ寝す
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KEN
遲霜に 耐へて黄金の 木五倍子咲き 撓む千手に 笑みの滴る
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松本直哉
かなしみとうれひのちがひ説く君のうつむきがちの白き横顔
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雨夜
忘らるる庚申塔に依る菫 一夜百年咲きそひたるや
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名鈴
松が枝を 頼みてかかる 藤の蔓 幾年経とも もて離るまじ
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雨夜
さかしまに眞木の映ろふ眞澄鏡たへなる水を搖らす風吹く
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草木藍
ほの香る蕗を茹でれば鮮やかな翡翠となりて春の広がる
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舞
咲き散るともう葉桜と北南つぼみ色付くサッポロの街
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