雨夜のお気に入りの歌一覧
波端
石垣の切れ間に生ふる駒繋ちひさき株にちひさき花咲く
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ななかまど
包みおく愛情のごとひかりして生やつはしの中の粒あん
14
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ななかまど
引き潮が履き清めたる砂鏡夏雲映す土用丑の日
14
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波端
花に似ず月にも似ざる事事の歎寄すべし光の岸邊
5
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波端
幾久し時の流れにあらはれて夢に耀ふうつつのかけら
7
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ななかまど
猫おもう吾の地軸は変わらぬが猫の地軸は猫のままなり
15
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波端
天守臺影もうつろな水濠に圓號の調べわたるゆふぐれ
10
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ななかまど
来世とはこんな所か夕凪に空と海とが朱に染まりおり
16
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さいおん
花の色を 人は忘るる 靡き葉に 返り見せずて 漕ぎ行く我も
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恣翁
見上ぐれば 眩しきまでに月近く 砂粒だにも見分けらるらし
14
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艸介
冬凪や 影絵の山に陽は落ちて 瑪瑙の闇を水鳥がゆく
15
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ななかまど
この次は鳥に生まれて飛んでゆく船の通えぬ珊瑚の島よ
36
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波端
雨雫ほたるぶくろに光りけり靑草匂ふ梅雨の宵晴
3
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波端
花びらに埋もれ消ぬるくさぐさの聲なき詩を聽く由もがな
12
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波端
誇りかに氣高く白くえごの木の花ひと知れず咲きにけるかも
9
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ななかまど
夜長の灯消せば闇夜は深くなり眠りつくまで冬が広がる
13
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波端
辻風にあをき葉叢の列なりて異境守る劍に似たり
5
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波端
月光の辻に靡かふ水仙花セレネの園に亂はあらずや
4
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波端
大道を外れ野を分けゆく脛に盜人萩の實を賜りて
10
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ななかまど
校門を出れば子の列ぽろぽろと毛糸ほどけて広がるように
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