みのるのお気に入りの歌一覧
灰色猫
ひぐらしの声を聞いてはなりませんあれは死霊の歌なのだから
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ななかまど
光年という永久のきらめきを星はかかえる新月の空
10
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うすべに
熱帯夜せめて耳だけ涼しくと 窓にもたれて秋の虫聴く
9
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あさみゆき
青空を 真直ぐに飛びし 燕 青布裁ち切る 鋏の如く
12
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あさみゆき
見たい したい わたしの中のたい達は 生きがよくって 胸奥で跳ねる
3
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三沢左右
あをく伸ぶる松葉ささめく軒下の陰深ぶかとはつか雨降る
18
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はなしのぶ゙
あらざらむ夢の欠片をうち捨てて細くなりたる夜の髪すすぐ
12
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はなしのぶ゙
耳朶を冷たき風が通り過ぐ見送りは今日もここまででいい
6
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小夜子
「ただいま」がぽつりと部屋に落っこちて母の笑顔を思い出してる
46
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名鈴
夏の夜の 密かなる花 烏瓜 名と逆しまに 白く透き咲く
21
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樟明子
三歳の母の記憶のキノコ雲今はわたしがそれを抱へる
4
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KEN
灼熱に 靜かなりけり 百日紅 八月六日 汗を拭へば
16
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樟明子
ぐらぐらに搖れる倒れるこのわたし杖を一本魂のため
6
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九鬼倫子
君の手に熱をもらった血液がわたしのからだいま一周す
9
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九鬼倫子
六限のカーテンの端無重力コマ一秒の雲の映写機
6
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九鬼倫子
四枚の壁があり仰向けである ほらやはり棺桶ではないか
5
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灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
306
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ケンイチ
結論はセンモンカへと委ねられ昨日と同じ明日の天気
8
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滝川昌之
夏の朝 近くの軒の虫かごの西瓜の腐臭 撒き水の音
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詩月恵
言い訳をしない貴方を思い出す無口な春の雪を見ている
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