詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
林林
「咲いたよ」と吾子の指差す先見れば紫陽花哀しく微笑んでゐる
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中野美雄
じゅうぶん生きたといいたまふ母をのこし腐りかけたゆめ追ふ我はもどりきぬ
10
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秋日好
五グラムの硫酸鉄が一鉢の紫陽花の色青く変えると
24
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野々花
相聞歌送り合いたる男性もなくひとり数える姫沙羅の花
28
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リクシアナ
朝露に儚く光る蜘蛛の糸その生業を迷うことなく
30
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詠み人知らず
七夕の月あかりのみで文を読むいにしえ人を偲ぶ文月
32
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灰色猫
あなたへと伝えたかった言の葉があふれています抱えていくね
23
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灰色猫
人の目を気にして生きる悲しいね虚構に生きる人形だよね
18
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へし切
コンビニのおひとり様のやさしさはこの身の胸に愛しくひびく
25
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沙久
いつだって恋は全速力だから 痛い、痛いと涙がつたう
23
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川島さかな
Amazonで昨日ポチったホイールの発送状況を見るだけの日
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灰色猫
十代は恥ずかしいほど素っぱだか終わりはいつもひとりぼっちだ
17
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詠み人知らず
メトロへの入口で回すオルガンの老女の手に見るさっきまでのパリ
6
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KEN
雨音が遠のく夢を流す夜は心の隅の仔猫を撫でる
10
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わび助
「この暑さじゃ地球はもう終わりだね」冷房二十三度の下で
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石川順一
詩作から歌作に転じる難しさ過去に媚びたり過去を呼んだり
15
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灰色猫
誰しもが心の中に沈まない夕陽を抱いて日々を生きてる
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工藤吉生
固そうにキャットフードを食う猫だテトラポッドをかじるみたいだ
10
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桃湖
いきるって愛って何かを考えるのはもうよそうと思った二十歳
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あんとん
予感する 風鈴胸に 仰向けに寝る ジャパニーズシー 星がいっぱい
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