夏深のお気に入りの歌一覧
村上 喬
のみさしのラムネの瓶に残されたビー玉越しに海はひろがる
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舞
雪残る 山より出でる 三日月の 浮かぶ湯船に 月と湯に入る
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茂作
たずぬれば石山寺にむらさきの 花は見えねどうぐひすの鳴く
19
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立華翠
去り際の 惜しむ言葉も無いままに 別れゆくひと 忘れゆくとも
12
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滝川昌之
教室の壁の画鋲の跡はまた次に迎える子と増やしゆく
22
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茂作
驚きて母呼ぶ朝の寒さかな 手水凍りしふるさとの冬
19
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詠み人知らず
まどろみて淡き想いが誘ひし紺の背広は数学を説く
18
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艸介
裸木の径に差せる弱き陽の かすかな翳に吐く息の白
14
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滝川昌之
町内に赤飯配れば「まあ、ちょっと話して行けよ」に停まる敬老
15
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ななかまど
夏野菜終わりて棚を仕舞うときわれの十指の節くれに秋
12
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ななかまど
十五夜の月雲なくば意のままに被写体となり夢うつつなり
14
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横井 信
踏み切りにエノコログサの揺れているまだまだ暑い長月の朝
12
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ハーコット
うつろえる季の夜風にペダルこぐ我を見おろす月ぞ清けき
8
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舞
通学す 子らを道渡す 黄の旗の 照る日雨の日 老い人の立つ
11
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ななかまど
やり残すことの多かり畑には夏の化石の人参じゃがいも
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ななかまど
あら草を抜いた軍手は洗濯の乾きし後もドクダミの香
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横井 信
まだ夏の日差しに冷めた風の吹く川の河口に小魚の群れ
12
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飛和
まだ遠い秋を手招きするように蜻蛉模様の扇子をあおぐ
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横井 信
水田に実る稲穂は風に揺れ列車の窓に夏を見送る
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なりあきら
夏草に 光る雫は 薄切りの レモンのように ひんやり光る
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