虹雲のお気に入りの歌一覧
falcon
リストラを推めしひとが家族連れ散歩に出かける日曜の午後
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falcon
邪魔もせず為にもならず生くる日の明日へと続く今日のうれしき
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浅草大将
海原に野分吹くらし今朝はしも沖つ巖根に浪穂散る見ゆ
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うにうに
クマゼミであったのだろう 透明な羽越しに見る落葉の紅
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浅草大将
青冴ゆる空にひとつの凌霄花夏の形見は燃え尽きむとす
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詠み人知らず
携帶の光待つ間の永き夜の冬一番の木枯らしが吹く
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詠み人知らず
深夜まで歸り來ぬ子の身を想ひ携帶見つつスープ温める
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浅草大将
それのみが幸かとも思ふ行末を憂ふるちから吾子は持たざり
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紫苑
風のみち狗尾草を吹き分けてそよぐ窪みは秋のエピタフ
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聴雨
秋深みほころび初むる菊の花寒さかさねて更に香らむ
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さる
年重ね七十路余り八歳の道歩みきて悔ひ多かりき
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羽
鳳仙花はじける種子のあかるさで君が笑ってくれたのだから
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さめ
殻破り 煙のように立ち上がる 蓮華座のキミ 鰯雲背に
5
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音波
さわさわと葉の麗しい樹があってわたしはここで眠っていたい
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音波
新しい訛をつくる二種類のふるさとを少しずつ持ち寄って
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半格斎
秋たけて八幡平の時雨雲しづかに紅葉を千入染めゆく
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紫苑
はるかより貨物車のおといとなみは浄き静寂を侵しはじまる
16
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詠み人知らず
声に出し名前呼ぶこといついつか胸に仕舞いて明日を見つめる
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悠々
火の國のおみななりせば我が母は熱き乳房に我を抱きぬ
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たんぽぽすずめ。
しとど降る小夜の氷雨に木犀の花散る朝の道はかぐわし
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