大秀のお気に入りの歌一覧
きさ
悲しみをたくさん捨てて「ごみ箱を空にする」って出来たらいいな
8
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シュンイチ
自転車で隣の町まで行ったっけ ぼくがはじめて「おれ」と言った日
87
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逢
永遠と思いこんでた「青春」の二文字の中に「月日」があった
113
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きさ
線香の小さな炎が消えた朝初めて知った祖母の温もり
24
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鷹雪
足早に雑踏をゆく僕の背に去年の君が寒いねと言う
55
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澤部もりか
しにたい、と口に出してはシャボン玉壊れるような心地たのしむ
20
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詠み人知らず
きらいでも、せっかくもらったものだからだいじに生きていくと決めたの。
3
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詠み人知らず
S極とS極なんだわたしたち おんなじだけど、ひとつじゃあない
2
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詩月恵
片づけが下手なわたしの心にはあなたがいまも居座っている
18
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在原紀之
思い出の写真を捜す少女らは一月前を「昔」と言う
6
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小夜子
「ただいま」がぽつりと部屋に落っこちて母の笑顔を思い出してる
46
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リンダ
四つ折りに畳まれた札握らされ玄関先で母が見送る
7
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まき
友人と名乗るセールス電話を母は「娘に友達なんていない」と切った
46
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さる
老ひ妻と 静かな暮らし 二人して アイスクリーム 分け合ひて食べ
54
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只野ハル
愛犬が星の世界に逝って以後 夜空を仰ぐ散歩なくなり
7
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ふみまろ
顔以外麻痺で動けぬ病床で父は笑った初孫を見て
17
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メガネ
拒めども小遣ひ渡すと引かぬ祖母いつになつても孫は孫かな
39
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メガネ
三人の孫らの贈りしお守りはベッドの手すりに仲良く並べり
20
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宇津之宮
戰爭に 三度とられし 我が祖父の 最後の言葉 猫に餌やれ
27
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