短冊のお気に入りの歌一覧
虫武一俊
二千年前に誰かが生まれた日 きょうも豆腐に十字を刻む
13
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鹿男あほでよし
絶対に正しいことが 絶対に今日も誰かを 傷つけている
17
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吉野 鮎
誰がための未必の故意のこひのうたやぶにらむ眼の底意の熾火
11
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工藤吉生
引っ越しのトラック停まっている家を出てきて家具が浴びる太陽
8
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工藤吉生
ふわわわと恥ずべき過去はあらわれてオレに小さく首を振らせた
8
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コタロー
坂道を自轉車漕いで登りゆく學生襟を口まで上げる
17
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鍬乃呑
好意など勝手なもので何故今も変わらず在ると思い違える
6
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滝川昌之
さりげなく流行りのチェックを見せ隠し寒風ひらりとコートの裏地
21
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石川順一
サバ缶で御飯を食べる昼餉かな味付け海苔とその他もろもろ
14
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コタロー
新鮮な秋の空氣を胸一杯吸つては歩く空は蒼色
17
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石川順一
ジャンパーを始めて着たり藤の木はまだ葉があって風やや強し
20
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滝川昌之
湯冷めして切るに切られぬ電話には子の無き叔母の墓の行く末
20
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石川順一
継鹿尾山寂光院に行って来る紅葉の傍に木守柿あり
16
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滝川昌之
何方かの何時かの想い閉じ込めた古書の中から銀杏の栞
25
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鍬乃呑
貴方とは何者ですかと問われても酒も飲まずに言えるものかね
6
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石川順一
濃いところ気付いて眠ってしまう我バイク過ぎても馬耳東風で
11
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鍬乃呑
日が落ちて暗ければとても耐えられず灯りと酒を切に求める
4
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佐藤水村
仰ぎつつ握りこぶしをドアに当つ怒る男の列車にをりて
8
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佐藤水村
せっかちなる小犬を散歩する人も小走りに過ぐ春の暮れかも
5
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佐藤水村
渋谷駅しば行くたびに少しずつ詳しくなりぬ夕暮れの都会
7
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