近江拙歌のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
浅し夢 朝影漏れ来 夢醒めし 朱鷺鳴きつるも 時は帰らず
9
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ながさき
碧空に 白雲浮かぶ 筑波峰 ほのかに香る 五分咲きの梅
38
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蔓葵
花の雪ふりしく道をいかにせむ暮れゆく春の風やとくらむ
7
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河のほとり
会ふことをちぎりし人はいさ知らず花は春をぞ忘れざりける
15
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呉竹の憂き節
曇れかし幾重の夜半と知らねどもまた心にもすむ月なれば
10
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灰色猫
思春期に惚れた桜が散ってゆくひとつの夏のきざしを秘めて
16
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石川順一
アニソンを長々と聞き春の日は何か倦怠感の春雨
11
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蔓葵
おもひきや桜とみればひさかたの空に知らるる雪に逢ふとは
10
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蔓葵
朝がすみたなびく山のふもとよりうすくれなゐの春は来にけり
46
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さほり
遠すぎず近つき過ぎず胸焦がす宵の星と三日目の月
9
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百合
今まさに老け込んでゆく少女さえ足をとめ魂奪われる月
9
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詠み人知らず
指離れ 淋しげな微笑ひとつ咲き 雨にとけゆく きみの残り香
59
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しゅうじ
久方の弥生の空に散る花は別れを惜しみ降る名残雪
10
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みろく
君が置く柄杓に落ちる桜花 水琴窟が音を合わせた
40
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