ななかまどのお気に入りの歌一覧
松本直哉
思ひわび身はぬけ殻となりにけりひとすぢつづく初蟬のこゑ
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痴光山
ふと覚めてささやくラジオ「深夜便」 障子に鋭く差す酷暑の予兆
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うすべに
ゆずりあう茅の輪くぐりのつつましさ 息災ねがうひとがたの文字
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萱斎院
あさぢふの小野のおがはのゆふまぐれ せちなる祈り神はうけずや
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独独静
晴れ渡る空へ導く愛よりも共に荒野をさ迷う愛を
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茂作
夜なべして暗きあしたに起きいでて 寢すがた知らぬ母の思ひ出
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舞
この子らの空には飛ぶな正義とか叫びつつゆく鉄槌の雲
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恣翁
雨垂れを 遠くに聴きて アンニュイに包まれ 過ごす週明けの午後
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継海
ガラス器のうどんに氷二つ三つ冷やで食する半夏生かな
4
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へし切
梅雨ながら雨の気配はつゆもなく気怠き暑さ半夏の日中
2
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薫大将
梅雨来たと思へばすぐに明けにけり梅雨と呼ぶには物足りなくて
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痴光山
相聞はもとより加へ草木花 の名を忘れ気味に自然も詠めず
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うすべに
魂とみるほたるの歌の水の味 ふと口ずさむ子供にかえる
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萱斎院
たきがはの音もさびしき柴の戸の たふる夜にぞ舞ひいづるらむ
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横井 信
暑過ぎて部屋で読書の休日にちょっとごろりと寝転ぶソファ
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兎桃
差し苗の田に夏風の吹き渡り梅雨明けの陽も気にならざらむ
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茂作
昨日待ち今日穫り入れと思へども 先にカラスの喰ふぞ悔しき
9
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継海
コロコロと水に放たば涼し気な まあるく赤い李頬張る
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へし切
細道を互いに袖をすれ違ふ うれしいものです 交はす挨拶
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天野まどか
公園の西日の中にブランコが垂れて夕暮れ時は過ぎゆく
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