水無月のお気に入りの歌一覧
うすべに
さざんかの散り敷く紅に いつになくかわいい声でさえずるひよどり
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うすべに
早起きのめじろの目指すろうばいに 続けとばかり梅のふくらむ
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うすべに
あずき煮る湯気の向こうに祖父の影 焼けるおもちの香りがつつむ
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横井 信
春を待つ里の畑に蝋梅の花の香りのそっと漂う
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横井 信
古里のそっと近づく山並みに子供とふたりバスに揺られる
16
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横井 信
退院の父の隣で初取りの秋大根を抱えて笑う
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滝川昌之
黙せずに食べていいよと先生が僕らの知らぬ給食を告ぐ
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滝川昌之
副菜が夏野菜から移りゆきエノキバターが秋鮭に添う
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美津村
愛も感謝も言葉に言ふは面映ゆくバースデーケーキをぶら下げ帰る
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美津村
耳遠くなりたる妻と声細くなりたる吾と思ひ出ポツポツ
33
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美津村
肩を抱き並びて歩みしこともなく二人老いたり海を見てゐる
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美津村
遅れがちの妻を返り見かへり見つつ春の野道を散歩するふたり
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横井 信
晴れていく空気の澄んだ雲間からやさしくのぞく十六夜の月
16
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横井 信
山へ入る信号を待つ十月の雲の隙間の雨後の夕焼け
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横井 信
いまだ芽の出ない畑に水を撒き母と見上げる秋の満月
15
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ななかまど
尊きは生きゆくための覚悟なり父を見送る孤児のまなざし
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へし切
日の盛り湧き立つ雲にそよぐ風 わずかな陰に蝉の抜け殻
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へし切
打ちあがる花火の音の胸に浸む 一夜かぎりを咲いて消えゆく
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へし切
約束の蛍になって来たと言ふ 眠れぬ夜のあさきゆめみし
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茂作
今はとて訪ふ人も無きふる里の 梅の便りを如何に知るらん
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