水無月のお気に入りの歌一覧
音蔵 雅秀
ただ一つ残る柿の実 鮮やかに 久々晴れし青空に映ゆ
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へし切
陽を受けて地を割り覗く蕗の薹 雨水過ぎれば春はすぐそこ
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横井 信
渋滞の車の先の陽だまりにゆっくり落ちる銀杏の黄葉
13
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横井 信
如月の朝の目覚めの春めいてそっと始める畑の準備
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横井 信
まだ固いつぼみをつけてしなやかな梅の小枝の目指す青空
10
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うすべに
さざんかの散り敷く紅に いつになくかわいい声でさえずるひよどり
11
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うすべに
早起きのめじろの目指すろうばいに 続けとばかり梅のふくらむ
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うすべに
あずき煮る湯気の向こうに祖父の影 焼けるおもちの香りがつつむ
10
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横井 信
春を待つ里の畑に蝋梅の花の香りのそっと漂う
16
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横井 信
古里のそっと近づく山並みに子供とふたりバスに揺られる
16
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横井 信
退院の父の隣で初取りの秋大根を抱えて笑う
15
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滝川昌之
黙せずに食べていいよと先生が僕らの知らぬ給食を告ぐ
18
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滝川昌之
副菜が夏野菜から移りゆきエノキバターが秋鮭に添う
22
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美津村
愛も感謝も言葉に言ふは面映ゆくバースデーケーキをぶら下げ帰る
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美津村
耳遠くなりたる妻と声細くなりたる吾と思ひ出ポツポツ
33
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美津村
肩を抱き並びて歩みしこともなく二人老いたり海を見てゐる
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美津村
遅れがちの妻を返り見かへり見つつ春の野道を散歩するふたり
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横井 信
晴れていく空気の澄んだ雲間からやさしくのぞく十六夜の月
16
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横井 信
山へ入る信号を待つ十月の雲の隙間の雨後の夕焼け
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横井 信
いまだ芽の出ない畑に水を撒き母と見上げる秋の満月
15
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