さえねのお気に入りの歌一覧
恣翁
逃げてゆく夜よ 見せなも 安らかな匂ひを残す夢の続きを
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蔓葵
朝がすみたなびく山のふもとよりうすくれなゐの春は来にけり
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舞
語りかけ触れて冷たき墓石へと盆を盛りに降る蝉時雨
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詠み人知らず
蒼氓が根をおろすてふ まほろばの 見あぐる空につづく青さよ
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ねこ好き
スイングバイ繰り返し逝くカッシーニ土星はきっと光を手向ける
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さとうはな
菜の花を積んだ自転車 三月のみどりのみちを切り開いてく
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さとうはな
恋文で飛行機を折り、飛ばす窓 泣きそうだけど 恋では、ないんだ
18
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さとうはな
目を閉じて澄ます心音 口笛は吹けなくたって大人になれる
19
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さとうはな
朝まだき木々に残れる雨粒のひとつぶごとに凍える宇宙
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さとうはな
好きだった。フルートの銀冷たくて結語を記す五線譜の青
18
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茂作
冬の畑白菜の葉の縛られて 一つ殘るも寂しかりけり
18
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只野ハル
さよならの未来形は泣いているわたしはきっと泣いてるだろう
3
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舞
火の酒に浮かぶ氷りを噛み砕く男の子は消えて翁佇む
6
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舞
清しくは零下十度のサッポロの朝を歩める雪鳴りの音
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詠み人知らず
こんなにも重きうつわをたましひは操りゆかむ朽ち果つるまで
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詠み人知らず
まどろみて淡き想いが誘ひし紺の背広は数学を説く
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只野ハル
伝い落つ電車の窓の雨の粒ちゃんとさよなら言えばよかった
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洩矢転石
地味でいいそれでも正しく生きているホタルの多くは発光しない
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洩矢転石
「よく噛みな」「野菜も食べな」と言ったあと「こんど結婚するんだ」と言った
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シラサワ
ぬるま湯に 身体を沈め 思い出す この身が泥で できてたことを
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