速魚のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
産まれたての仔馬のごとくおぼつかぬ襷つないで崩れる脚は
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滝川昌之
兄と成る長男と待つ産院の廊下に猛き産声を聞く
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滝川昌之
感染者最多さいたの知らせにも我かまわずと梅のつぼみは
16
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灰色猫
寒波来る予感の小夜に冴え冴えと睦月の月は鋭さを増し
17
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灰色猫
冬空に投げ捨てられし空き缶の心地のわかる凍ゆる想ひ
13
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灰色猫
天にまで届かむ塔を築かむといつか崩るる祝ひの日まで
13
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灰色猫
燦々と照る太陽を想ひつつ珈琲を挽く寒波の朝に
16
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葛城
桐月の冷氣ふるはせ鳴り響く 寒柝の音に身ぞ引き締まる
32
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葛城
文机に向かひ無沙汰を悔やみては硯に浸す眞書きの筆
10
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葛城
ゆずりはの繁きを手折り差し飾る行き来る年に思い馳せつつ
22
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横井 信
トラックのエンジン音を唸らせて動きはじめる工場の街
12
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横井 信
さあ次の一歩を探し夜の道 作り変えてく昨日のかたち
10
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横井 信
足元の石を蹴飛ばし枯れ野へと見えない明日を探しに行こう
11
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滝川昌之
幼子と葉裏を探す老人の緩き歩みを真似るマイマイ
16
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名鈴
口よりも 先に指で 味はふを 知らぬ枇杷皮 剥くを厭ふ子
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灰色猫
ほたる火が誰かを想う恋歌ならなんてきれいな合唱だろう
14
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滝川昌之
梅雨雲の重い空気にしな垂れる君の日傘と咲き終える百合
22
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名鈴
七夕の 大笹飾りも 止みにけり 子等の書きたる 短冊いづこ
13
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名鈴
水鳥の 葦間の塒 この雨で もしや漬かじや 雛事無しや
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横井 信
夏を待つあせる気持ちに紫のつぼみの緩む梅雨の朝顔
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