やひろのお気に入りの歌一覧
片井俊二
涼やかな川の流れにひとひらの花びらはゆく春を乗せつつ
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芳立
夏どなり風のいたづら待たずともあらはに驕れ乙女らの脚
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詠み人知らず
白きひと春の狂気を身に纏い 舞えばさややの風が流れる
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聴雨
小夜更けて軽やかなるも華やげる枕べにきく春の夜の雨
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聴雨
風に香を零してまろき白梅の春陽いだける蕊やはらかき
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へし切
ひとり寝の侘びしき夜は抱き枕夢路いざなふ妹が残り香
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工藤吉生
水道の蛇口は俺の顔なんざハナから真面目に映す気がねえ
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芳立
しらまゆみ一角獣の空想のなかに棲むらし処女といふもの
3
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成瀬山水
たい焼きを持って泳がす冬のまち毎日毎日噛み締めながら
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詠み人知らず
お握りは懐炉としての熱をもち 通勤ポケット手をなごませる
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千草ななせ
ちょこれーと。あまくて苦い 愛詰めた 見てるだけでも 胸焼けしそう
4
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美緒
きみといる ただそれだけで 緊張し あの頃の僕 戻ってこい
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和竹
寒風に微かに流る梅の香の不意を突くもの眠らされしもの
2
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雨こんこ
次生まれ変われば二人アメーバになって君から生を受けたい
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はるから
願へども 變はれぬならと 酒泪雨祕めし思ひに 身を焼かれつつ
3
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三窟
美里建の北のさとにも月がでる血管みたいな木々のまうえに
5
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抽斗
たくさんのものを愛せば言い訳をしてしまうほど林檎の芯よ
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あゆみ
形容しがたい私たちお互いの葬式に行くと約束した仲
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あゆみ
リノテープ剥ぐ音がしてひたすらに揉んで揉まれたあの子が逃げる
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文月
ふくらめる梅の蕾も様子見る冬将軍のマントの裾に
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