卯月のお気に入りの歌一覧
灰色猫
弟を救ってくれたら姉弟で一生あなたの奴隷になります
11
もっと見る
滝川昌之
サンダルが「お帰りなさい」と受け入れる素足は去年の秋口いらい
15
もっと見る
行宮偏(仮之名)
人語など解することが特徴であった海獣つれていたひと
4
もっと見る
灰色猫
離島へと送致されゆく罪人の歌を愛する人は正しい
8
もっと見る
灰色猫
僕じゃない誰かのために咲いている君の桜を密かに手折る
29
もっと見る
もなca
いつまでも手をふる祖母のやわらかな輪郭線をつつむ黄昏
20
もっと見る
灰色猫
神さまが神さま殺す歴史書をクラスみんなで焚書する夜
14
もっと見る
灰色猫
絶えてゆく蜩の声浴びながら今年もあなたは葉月のままで
16
もっと見る
灰色猫
消印を押されるまでが旅でした切手としての幸せでした
21
もっと見る
藍鼠
死にたくなるような晴天、咳ひとつふたつこぼして眠りにおちる
7
もっと見る
灰色猫
爆弾を設置している殺意にも春は等しく光りをそそぐ
17
もっと見る
絮谷新
まなうらに映るは雁の二羽三羽帰りゆくらむとほきふるさと
26
もっと見る
夏緒
月光は梨のにおいだ頸椎のひとつひとつが熟れてゆく夜
10
もっと見る
絮谷新
文字盤に閠巧みて刻告ぐる機械仕掛けの立待月よ
25
もっと見る
Chico
そらにみつ日本の國のニッポニアニッポンのこゑ風に聞くかも
20
もっと見る
まつり
遠くまで続く葬列きっともう夏は帰ってこないのだろう
5
もっと見る
まつり
答えのない話ばかりを繰り返す いつもさみしいままのぼくたち
9
もっと見る
まつり
白鳥のこぼす涙で冴え冴えと静かに青く染まるみずうみ
5
もっと見る
鈴木たとえば
姦通と呼ぶのに同じ退屈で蚯蚓、日向の夏に放てり
5
もっと見る
詠み人知らず
もろともにあはれと思へハルシオン生まれし場所をえらべぬならば
18
もっと見る
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[45]