からしニコフのお気に入りの歌一覧
Chico
一枚の薄き同意書手挟みて廻る リノリウム迷宮の日々
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紫草
倦怠は任務完了の翌日の静かな午後に降り積もるもの
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工藤吉生
足だけを鏡に映す 片寄った情報だから注意なさいよ
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工藤吉生
いつもなら曲がるところを曲がらずに歩いてうしろからの足音
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K子
分かってと君が言うので分かったと言えばいいことだけが分かった
7
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工藤吉生
雨のたび水の溜まりやすい場所のようなくぼみを精神に持つ
6
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詠み人知らず
押し入れに母が作った綿入れの 擦り切れた襟 取れかけた紐
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工藤吉生
入り口の五から喪服の男性が出てきて朝に向け口ひらく
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詠み人知らず
焼きたてを持って帰らず道端で半分に割る半分くれる
10
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工藤吉生
柄にもなく深刻なことを考えていたら畳がずいぶん近い
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佐藤水村
鈍行で児らを連れゆく母親のうなじの髪のほつれてゐたり
5
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あき
いきつぎが上手になってしまったら先生の手はつぎの子のもの
13
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工藤吉生
遊びにも緩急があり鉄棒に子供らもたれかかる午後四時
8
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工藤吉生
悲しみのない日の終わりを見届けて部屋の電気を完全に消す
7
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詠み人知らず
仕合わせは他人のために祈るもの 欲しがったとき去ってゆくもの
21
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詠み人知らず
そうなのか無償の愛を知りたいか 目の前にある それがそれだよ
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風花
コンセントの寝転ぶ顔に見つめられ給湯室で飲む朝コーヒー
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風花
円滑に共存したくて優しさを柔軟剤のように足せたら
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亜梨
なくしてた大切なものが見つかった なくさないようにしまったんだった
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詠み人知らず
それとなく避けられている快感は 孤高ではなく自己愛だろう
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