浅草大将のお気に入りの歌一覧
芳立
まだ刈らぬ穂波に揺れる望月のかげこそ秋のかぎりなりけれ
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聴雨
月雫かひなにいだき曼珠沙華淡くせつなき影を落として
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蔓葵
ありあけの露おきあかす玉笹のひとよも夢はむすぶべきかな
16
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聴雨
ささがねの蜘蛛の巣重く水晶の数珠と化したる朝の軒先
19
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聴雨
粛として孫と夏越の大祓小さきおつむに切りぬさ乗せて
13
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灰色猫
星々が神話になったその夜に生まれた子供に星の名前を
25
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聴雨
久方の月ふる窓に身を寄せて桃の実ひとつ落つる音聞く
16
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聴雨
母の背を少し離れて見つめゐる幼の胸に秘めるもの知る
14
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聴雨
まつすぐに心を向けてくれる人息引き取りしその瞬間も
17
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真如
アルプスの 雪の峰々 きは立ちて 水清らかな 早苗田光る
12
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聴雨
愛犬の雨もあられもなき姿曇れるけふのしのぎやすさよ
8
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舞
札幌の街ゆく人は颯爽と五月晴れなる澄む空の下
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聴雨
川縁にちりばめられし忘れ貝ただ懐かしきふるさとの海
9
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へし切
うたかたの消へてはかなき蛍火の愛しき妻はまた夢の中
19
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聴雨
なに思ふ片陰どなりに半眼で斜に背を向け老いたる猫は
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聴雨
いづくにも蛍火はなく山の端の月も消え果てほの寒き閨
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聴雨
制服の少しこなれた白に似た風にこぼるる卯の花のいろ
11
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聴雨
炉を閉じて風炉のしつらへ整ふる松風かをるはつ夏の室
13
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へし切
泣きそうな五月の空の悲しみに遠き雲居を思ひやるかな
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聴雨
降り止まぬ雨はあふちの花いろを夜目にも深き紫に染め
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