片井俊二のお気に入りの歌一覧
矢車菊
カーテンが光のほうへふくらんだ あなたが行ってしまう気がした
23
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紫草
石橋を黒く濡らして雨が降る聞いてはいけない話の続き
16
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矢車菊
笹の葉に紙縒むすべば叶わざる願ひにやさし七夕の風
30
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矢車菊
思い出を探ればあの日あの頃は気づけなかった想いいくつか
14
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詠み人知らず
「幸せにしているのか」と問う君の瞳にうつる吾の戸惑い
23
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まあさ
一通り朝の家事終え珈琲の香りに救いを求める ひとり
21
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滝川昌之
妻が消す誕生ケーキのローソクの半分二人で生きてきました
28
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詠み人知らず
信じてた君の気持ちは吾にあると冷たい雨が心に沁みる
22
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梔子
月白し 牡丹も白し 我哀し 月も花も 君ありてこそ
10
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まあさ
生きている いくつもの管に 繋がれて 眠る夫の爪 きちんと伸びる
24
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藤久崇
末の日の 旭の影を 浴びしかば 去にし日々さえ 映えて恋しや
17
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詠み人知らず
ゆく年の都会の隅の公園に集いし猫ら何を語らむ
27
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詠み人知らず
石塀の小路に足音だけの宵冬三日月のしなりの冴えて
16
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さえね
潮騒のかなたに月を沈めてはかなしきまでの海のあおかな
20
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麻
捨て難き昔の文を紐解けばあざやかなりし夏の押し花
28
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白月
微睡みを覚ます眩しき陽を浴びて 真白に浮かぶ白藤の花
10
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綾翔
膝抱へ泣き暮す日の長けれど どの窓邊にも朝は來るらし
10
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ゆりこ
ひっそりと色付き落ちて吹き溜まる枯れ葉の中に紛れてる君
13
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花撫
暗闇が怖いと思う なぜだろう暗い中から人は来るのに
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矢車菊
目を上げれば本のなかにも風が吹く遠い誰かと通じるように
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