しづくのお気に入りの歌一覧
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紫苑
「穏やかに暮らしています」便箋のあじさい花に滲む強がり
19
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虫武一俊
死になさいって渡されているこの縄をわたしは飾ってしまう気がする
50
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文月郁葉
境内の裏へさらって震えてる胸の金魚をすくって欲しい
39
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すみ江
香水の香り無視して首筋の汗のにおいが愛おしすぎて
1
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詠み人知らず
引っ詰めたおだんごの髪を切り取って 飾りにするから僕にください
9
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あまおう
この恋がきみの心で朽ち果てて溶けていくならそれもまたいい
15
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風蘭
おだやかなおだやかな日々きみなしの凪の波間にただよっている
24
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本間紫織
下ばかり向いてしまわぬようにふと隠れて欠けて満ちてく月は
3
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葛山葛粉
透明感ってなにそれじゃあわたし消えてなくなる存在かしら
2
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詠み人知らず
四方より末摘花と言われても咲き誇りたいあなたの傍で
6
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葛山葛粉
「口角をあと十度だけ上げてみて」それが笑うという事だから
5
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こはぎ
幸せになってください永遠にわたしの耳に届かぬ場所で
13
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あまおう
切れ長の目をした魔女が極稀に弱い勇者に惚れたりもする
10
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本間紫織
星たちをひとつ残らず消すだけの簡単なこと （さがさないでよ）
3
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詠み人知らず
月ならば君をやさしくまもりたいもし星ならばこぼれゆきたい
20
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詠み人知らず
夏服を重く濡らした涙雨最後の後ろ姿にも降る
11
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詠み人知らず
流星にアンクレットをくくりつけ束縛してるつもりの宇宙
22
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ふきのとう
シンプルに生きてゆこうといさぎよく思い出捨てる五月晴れの日
19
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詠み人知らず
捨ててきた仔犬が先に帰宅して みんな笑って飼ってしまった
23
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詠み人知らず
どしゃ降りの雨に世界は閉ざされて君のことだけ考えている
24
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