ぐるぐるフルールのお気に入りの歌一覧
楓
かたかたと下駄を鳴らして歩く庭静かに過ぎる夏の夕暮れ
20
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薫智
仕事終え気だるい今日の一日を月光浴で解きほぐしてる
12
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紫苑
宵闇にほつこりと笑む弦月は夜間飛行の翼見守りぬ
16
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狭霧
芳しき檸檬に似たる月影を今宵しみじみ愛でよみ空に
9
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あそびくも
並木道仰げばさやに鈴なりの若し銀杏が涼風に搖る
15
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楓
青々と緑の紅葉雨に濡れ水滴光る仁和寺の庭
7
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氷魚
このひとが少し猫背であることを眺むポジション譲りたくない
21
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林ユキ
火にくべるやうな目をして冬からの君の便りをフォルダごと消す
29
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田中ましろ
おはようと言えない朝に悲しみの影を濃くする光ひとすじ
9
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きりあ
菜の花とキャベツの緑今日の風春の香りがたつ台所
17
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羽
カレンダーやぶく季節の裂け目から未来のようなものの手ざわり
36
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きさ
目立つのは得意じゃなくて花よりも花を咲かせる土でありたい
13
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詠み人知らず
黄昏や光ほのかに散る花のふりゆく身には墨染めの影
14
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卯月
ぼくたちが魚であった日々のこと海の匂いに湿りゆく肌
14
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薫智
青空に吹いた口笛レクイエム澄みわたってけ祈りをのせて
8
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狭霧
群青を鋭利に裂きて鮮やかに白木蓮は天に咲きおり
15
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聴雨
春の陽にいのち溢るる如く咲く庭の一隅照らす連翹
14
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詠み人知らず
春かすみ世には憂き身をもろともに消えなば消えね風のまにまに
15
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敷島ヤマト
クロネコに吹き出し書いてさよならを告げた 積まれていく段ボール
41
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栞
躊躇する我の背を押す春風と手招きをする新緑の木々
8
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