恣翁さん
のうた一覧
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微笑みて 恥毛の触手で 下腹部の貪欲な口に 呑み込まむとす
平成二十六年二月十二日
12
私の夢に出てくる女怪。美しく微...
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雪解けの滴の音の軒巡り 葡萄棚から終には墜ちぬ
平成二十六年二月十二日
32
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降る雪を 硝子に顔を近付けて 息で曇るまで見詰めたりけり
平成二十六年二月十日
27
土日の雪に、恋人と二人でこんな...
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芽柳も梅も 長江渡るなり 浮草の上に 陽の煌めけば
平成二十六年二月七日
17
独り宦遊の人有り 偏に驚く 物...
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雪原を 浚ひの風の滑りては ライターの炎を幾度も消ちぬ
平成二十六年二月六日
16
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無関心を装ひ 少女は 羞じらひと思ひ上がりから 吾に外方向く
平成二十六年二月三日
18
昨日の午前、散歩の途中に美しい...
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靴下やシャツ脱ぎ捨てて 疲れから 小石のやうに眠りに落ちぬ
平成二十六年一月三十一日
28
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愛しさに 君漏らしける溜息や 夜の底から聞こえ来るらむ
平成二十六年一月三十日
26
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君に遣る何の有るかは 梅手折り せめて一枝の春を贈らむ
平成二十六年一月二十九日
26
梅を折りて駅使に逢ふ 寄せて隴...
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仮初めに宿る浮世の哀しみぞ 匕首のごと つと襲ふらむ
平成二十六年一月二十八日
19
某歌人の方にお送りしました。
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磨滅せし墓石の上の レリーフの幽かな像を 指でなぞれり
平成二十六年一月二十七日
28
某歌人の方から戴いた歌にお返し...
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横顔に 墨の撥ぬがに小さく浮く黒子 拭きせば直ぐ消なましを
平成二十六年一月二十四日
17
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寝静まる寮に 時折 力無き咳きの音の 洩れ来たるかな
平成二十六年一月二十三日
16
退職後も、社員であった時と同じ...
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君が地の雪 花積むに似たるべし 白粉舞ふがに 我が梅散れば
平成二十六年一月二十二日
26
梅嶺 花 初めて発くも 天山 ...
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サボテンの紅き花に似る腫れ物は 恨み吐きたる死霊のごとし
平成二十六年一月二十一日
16
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身の内の奥まで届く歓びに 覚えず 腰に手を回しけり
平成二十六年一月二十日
16
老人の妄想短歌(其の十八)です...
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泡を噛む波 思はする白き指 楽を離れて鍵盤に舞ふ
平成二十六年一月十七日
32
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橋渡れば せせらぎに沿ふ山道は 流れに任せ 対岸うねりき
平成二十六年一月十六日
28
昨年の台風18号により、牛尾山...
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我が君は好きがましきに 他所の花摘むとも 吾だに 決してな捨てそ
平成二十六年一月十五日
23
千葉の紅芙蓉 緑水の辺に照り灼...
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薄暗き湯殿の高き天井ゆ ぶら下がりける裸電球
平成二十六年一月十四日
24
娘がまだ幼稚園にも行っていなか...
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