恣翁さん
のうた一覧
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夕暮れに 門を敲きたる そは誰ぞ 雨と詩人と 散りゆく桃花
平成二十三年三月三日
23
菘圃 葱畦 路を取ること斜めなり...
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彼の女は 少女のやうな 顔をして 逢瀬の度に 別離告げけり
平成二十三年三月三日
16
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寂しげな 微笑浮かべし 薔薇の上に 花弁雪の 蒼ざめて落つ
平成二十三年三月一日
29
昨日の午後、公園で真紅の冬薔薇...
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薄色に 水浅葱かは 襲ねたる 高野の山は 五つ衣なり
平成二十三年二月二十八日
24
週末に、奈良から高野山方面をド...
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端正に 紫檀の椅子の 並びたり 冷えし埃の 臭ひの中に
平成二十三年二月二十五日
27
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桃の花 夜来の雨を 含みては 落つる花弁 掃くに能はず
平成二十三年二月二十二日
26
桃は紅にして 複た宿雨を含み ...
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週末の 独り飲みたる 居酒屋に 家族連れかも 笑顔の見ゆる
平成二十三年二月二十一日
17
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合歓の 後に煌く 君の背の 汗に愛しく くちづけてけり
平成二十三年二月十九日
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不倫愛の妄想短歌、今回で終了と...
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床出づる 女引き留めて また肉を 貪り合へり 道ならぬ身は
平成二十三年二月十八日
31
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別れしな 不意にくちびる 奪はれて ずるいと洩らす 年上の女
平成二十三年二月十七日
26
岡本麗さんのクロレッツのCMを...
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薄き粥 その面に映る 逆さまの 青き山並み 我は愛せむ
平成二十三年二月十五日
26
四脚の松盤 粥一器 天光 雲影...
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土州より 海越え届く 花信風 息吹ゆかしく 眉開かしむ
平成二十三年二月十三日
26
「幸せの四つ葉は今も色褪せずあ...
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薄明の 昏き水際に 佇みて 舞へるを視たり 五羽のペリカン
平成二十三年二月十二日
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米国からの葉書の裏の写真を見て...
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露結ぶ 硝子拭ひて 覗きけり 川に揺らめく 電飾の灯を
平成二十三年二月十日
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やはらかな 掌をした吾娘は 率直に かつ大胆に 膝に乗りけり
平成二十三年二月九日
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幼い頃から単身赴任だったので、...
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電灯の 光の中に 青い輪を 重ねて燻る 煙草の煙
平成二十三年二月八日
25
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ふつふつと 身を躍らせて 湯豆腐の 浮き沈みせり 来し方のごと
平成二十三年二月七日
91
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柊の 枝にその眼 貫かれ さぞや痛かろ 門の鰯は
平成二十三年二月三日
27
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春深く 水の翠の 浄くして 我が衣さへ 染めゆかむとす
平成二十三年二月一日
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溶々 漾々として 白鷗飛ぶ 緑...
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本物の 闘いだけが もつ凄み 覚えず脚の 慄きにけり
平成二十三年二月一日
24
久し振りに本物のボクシングを見...
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