恣翁さん
のうた一覧
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波の下 月も届かぬ 闇路にや 啜り泣くらむ 水漬く屍は
平成二十三年七月二十七日
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歌会に投稿した直後から、闇路に...
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恒風は 万里を渡り 黄昏れて 細糸杉を 戦がすばかり
平成二十三年七月二十六日
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恒風:貿易風や偏西風をイメージ...
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城山の 楡に凭れて 見し町の 赤く平和に 浮き上がりけり
平成二十三年七月二十五日
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お盆の頃、連れられてよく行った...
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こめかみに 梅干し貼った 婆さんが 店番してた 町の駄菓子屋
平成二十三年七月二十二日
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西岸良平氏の「三丁目の夕日」は...
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西日射す 下宿の軒に 短冊を だらり下げけり 玻璃の風鈴
平成二十三年七月二十一日
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京都の夏は蒸し暑いですが、学生...
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麝香やは 石に滲みたる 神聖に 官能を刺す 希臘彫刻
平成二十三年七月二十日
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ヘルマプロディートスは、水浴び...
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末枯れたる 接骨木の実の 俯きて 溜め井の水に 錆び付きたりぬ
平成二十三年七月十九日
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泊まった奈良の旅館の庭で見掛け...
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日に焼けし 築地に垂るる 合歓の花 盛り過ぐるも 赤く毛羽立つ
平成二十三年七月十七日
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古の 冷然とした 微笑みを 含みて像の ただ静かなり
平成二十三年七月十六日
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境内に 落つる影なき 夏の陽を 堂の甍ぞ 斜に遮る
平成二十三年七月十六日
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サイレンに 甚平一つの 老人が 額に翳す 渋団扇かな
平成二十三年七月十五日
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交通事故でやってきた救急車のサ...
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陽炎に 揺れ動きたる 人影は 何を観むとや 目陰せるかも
平成二十三年七月十四日
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美しき 木偶を操る 黒衣にぞ 運命駆りたる 無気味さを観る
平成二十三年七月十三日
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葵の助さんが詠まれた歌の「黒衣...
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遡る 艀の残す 横波の 水面灼けたる トタン板かも
平成二十三年七月十二日
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孤独やは 望まざりける 此の地にて 氷心嘯歌 炎暑静めむ
平成二十三年七月十一日
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悠々 雨初めて霽れ 独り繞る ...
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声に出し 調子取るべき 乱吟を 心地違へて 操觚適はず
平成二十三年七月八日
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つくしめさんからいただいた「あ...
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下駄の音に 谺を返す 石畳 しんとせし夜 銀河懸かれり
平成二十三年七月七日
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今晩は天の川が眺められそうもあ...
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七月の 街並の上 炎天は 息を潜めて 重く覆へり
平成二十三年七月六日
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繊細な 少女と元気な 母親の 敏き感性を 併せ持つ女
平成二十三年七月五日
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短歌から葵の助さんを想像して詠...
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午過ぎの 微風に槐 戦ぎては 光と影を 斑に落とす
平成二十三年七月四日
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