恣翁さん
のうた一覧
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外環を 通る車も 疎らなる 街沈みたる 霧の海にぞ
平成二十三年六月二日
13
今朝、通勤途上の電車の中で見た...
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黒柿の 扇子の骨を 一つづつ 出し入れしては 棋士の熟慮す
平成二十三年六月一日
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今だけを 生き切りつべし 禅房に 但だ鐘磬の 音のみぞ聞く
平成二十三年五月三十一日
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清晨 古き寺に入れば、初日 高林...
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午睡より 目覚めし後も 追憶に 支配されたる 大脳皮質
平成二十三年五月二十九日
13
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様々な 槌打つリズム 聞くがよい 生きるといふは 斯ういふことだ
平成二十三年五月二十九日
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杭を打つリズムは人それぞれで、...
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只管に できることこそ すべらなれ 望むことのみ 為す能はずも
平成二十三年五月二十九日
11
長男には、プライドからくる自分...
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人生に 如何でかあらむ 試行など 地にまみれては 生きるを学べ
平成二十三年五月二十九日
14
やっと予約がとれて、長男を心療...
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熟れかけし 梅の季節の あても無き 空に枇杷の実 摘み尽くしけり
平成二十三年五月二十七日
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乳鴨の池塘 水は深浅 熟梅の天...
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蝋燭の 火影は揺れて 燈心の 油を吸へる 音のみぞする
平成二十三年五月二十六日
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未だに避難生活が続いている方々...
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虫の声 貧しき窓の 紗を透り 今宵こそ知れ 夏の来たるを
平成二十三年五月二十五日
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更深くして 月色人家に半ばし ...
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沼の上に 投げし礫の 跳ぬるごと 水掠めつつ 翡翠の飛ぶ
平成二十三年五月二十四日
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鳥の声 空しく響く 城山に 往時のままに 煙雨籠めたり
平成二十三年五月二十三日
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江雨 霏々として 江草斉し 六...
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陽高きに 浦に泊まれる 旅の舟 届けておくれ 亭主への文
平成二十三年五月二十日
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日出でて三竿 春霧消ゆ 江頭の...
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午後の陽を 浴びて入江に 繋がれし 漁る舟は 微睡めるべし
平成二十三年五月十九日
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眼に痛き 石榴の花ぞ 麦秋の 天に再び 巡り来にける
平成二十三年五月十八日
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杏子 桜桃 次第に円かに 炎涼...
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詠む歌に 好みはあれど その個性 千差万別 尊重すべし
平成二十三年五月十六日
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人それぞれに歌の好みはあるでし...
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趨勢と 折り合へぬまま 壮絶に 散りゆく姿 感に堪へざり
平成二十三年五月十六日
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心象を 素直に詠まむ 若人の 技を巧まぬ 歌に学べり
平成二十三年五月十六日
13
対象を観察して得た心象を、素直...
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透明な 陽射しに風は 麦穂の香 運びて畦を 吹き抜けてゆく
平成二十三年五月十五日
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石粱 茅屋 彎碕有り 流水濺々...
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仰向いて 樽の油を 揺らすよな 舷叩く 波の音聞く
平成二十三年五月十三日
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少年の頃、クチンスカヤというロ...
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