恣翁さん
のうた一覧
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陽炎に 揺れ動きたる 人影は 何を観むとや 目陰せるかも
平成二十三年七月十四日
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美しき 木偶を操る 黒衣にぞ 運命駆りたる 無気味さを観る
平成二十三年七月十三日
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葵の助さんが詠まれた歌の「黒衣...
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遡る 艀の残す 横波の 水面灼けたる トタン板かも
平成二十三年七月十二日
13
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孤独やは 望まざりける 此の地にて 氷心嘯歌 炎暑静めむ
平成二十三年七月十一日
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悠々 雨初めて霽れ 独り繞る ...
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声に出し 調子取るべき 乱吟を 心地違へて 操觚適はず
平成二十三年七月八日
13
つくしめさんからいただいた「あ...
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下駄の音に 谺を返す 石畳 しんとせし夜 銀河懸かれり
平成二十三年七月七日
21
今晩は天の川が眺められそうもあ...
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七月の 街並の上 炎天は 息を潜めて 重く覆へり
平成二十三年七月六日
13
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繊細な 少女と元気な 母親の 敏き感性を 併せ持つ女
平成二十三年七月五日
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短歌から葵の助さんを想像して詠...
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午過ぎの 微風に槐 戦ぎては 光と影を 斑に落とす
平成二十三年七月四日
19
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喧騒や 遠慮がちなる 電飾を 圧して空の 夜に沈めり
平成二十三年七月一日
19
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掌を 返すがごとく 誼みすら 土に棄てつる 慣らひ浅まし
平成二十三年七月一日
9
手を翻せば雲となり 手を覆せば雨...
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横顔を 見せて伏眼の ゴシックの 彫刻のごと 立ちて待つ女
平成二十三年六月三十日
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ゴシック建築の壁に彫られている...
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無機質な 抑揚のなき 看護師の 順番を呼ぶ 声響きたり
平成二十三年六月三十日
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池の面に 逆さに映る 黒き樹陰 夏の微風に 刹那さざめく
平成二十三年六月二十九日
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緑樹 陰濃やかにして 夏日長し ...
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血色の 好き頬に射す 木洩れ陽に 微かな産毛 反射して見ゆ
平成二十三年六月二十八日
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張り切った 乳房与へて 上気せし 顔に微かに 得意げな色
平成二十三年六月二十八日
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授乳をさせていた若い母親は、暑...
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立葵 その薄紅に 浮かびけり 盆提灯の 儚げな色
平成二十三年六月二十七日
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ねずみさんの立葵の歌に、あわせ...
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新聞を 展げ腹這ふ 我に焦れ 無言の妻は 掃除機で追ふ
平成二十三年六月二十六日
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帰省と妻の勤めの休日が重なった...
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鳥籠の 止り木移る 文鳥や 然も不思議げに 何を眺むる
平成二十三年六月二十四日
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唇を 噛み泣く女の 睫毛濡れ 肩を震はす 仕草美し
平成二十三年六月二十三日
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