恣翁さん
のうた一覧
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冬の陽は 空気に漉され やはらかく 干せる蒲団に 当たりて居りぬ
平成二十三年十二月五日
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夕映えは 寒気を 暫し和らげて 蜜柑色にぞ 壁を染めゆく
平成二十三年十二月四日
23
今日の夕映えは、マンションやビ...
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旧懐の酒酣に 耳熱く 白髪忘れて 若者のごと
平成二十三年十二月三日
18
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巷にて 夢貪れる暁に 路上の人や 落葉焚くらむ
平成二十三年十二月二日
18
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原色の 千切れるほどに 回りたる 風車こそ 怪しかりけれ
平成二十三年十二月一日
16
七年前の今頃、青森県岩崎村の断...
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鴛鴦は 別離知らねば 蓮の実を 投げて 暫しの相思教へむ
平成二十三年十一月三十日
16
双つながら浮かび 双つながら浴し...
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乱視なる 我が眼には 交番の 赤き灯りも 薊と映る
平成二十三年十一月二十九日
17
老眼が進んで本を読む時には眼鏡...
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格子戸の奧の 茶室に 干涸らびし 厚き苔置く 庇ぞ見ゆる
平成二十三年十一月二十八日
11
昨日まで自宅に帰省していました...
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竹影の 揺れて 階掃へども 散りぬる紅葉 微動だにせず
平成二十三年十一月二十七日
14
竹影掃堦塵不動 散り紅葉で...
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池の面に 朝餉の白煙 漂ひて 跡を残して 水鳥の立つ
平成二十三年十一月二十五日
17
晩秋の広沢池の写真を見て詠みま...
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若き頃 聞くも厭ひし 説教の 我が口吐きて 出で来たるとは
平成二十三年十一月二十四日
22
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冬支度 雑事に感け 為ざりしに 先づ 普段着を仕立て直さむ
平成二十三年十一月二十二日
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柔脚 新たに霜露を侵して帰る ...
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濛々と 白雨の飛沫 吹き込めり 湿りし土の匂ひと 共に
平成二十三年十一月二十一日
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項垂れて歩む 姉妹の 彼方には 風に揺らげる 日輪の見ゆ
平成二十三年十一月十八日
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佐渡で、仕事の合間に、おそらく...
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薄暮れの 水平線は 藍鉄の 振動したる 船窓の弦
平成二十三年十一月十七日
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佐渡に行って来ました。風があっ...
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仏壇の 小さき香炉 ひっそりと 煙も立てず 冬めかしけり
平成二十三年十一月十四日
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仏壇に挨拶して、今から単身赴任...
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歌の種 尽きたらめやは 先達に 励まされては けふも詠むべし
平成二十三年十一月十三日
22
七千もの拍手、ありがたく感謝い...
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秋深み 棕櫚の梢に 一輪の 朧に白き月 懸かりけり
平成二十三年十一月十二日
21
たんぽぽすずめさん。、ごめんな...
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蓮枯れ 菊萎るれど 柚子は黄に 熟れて 蜜柑も緑なる時
平成二十三年十一月十一日
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はすは尽きて 已に雨を擎ぐる蓋無...
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群雲に 滲む光は 磨きつる 鋼のごとく 冷たく覚ゆ
平成二十三年十一月十日
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