恣翁さん
のうた一覧
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臘月の 比叡颪に 凍てつきし 枯れ枝の鶸や 喉痛むらむ
平成二十三年十二月十八日
16
昨日は、琵琶湖の湖面に毛嵐が立...
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冬の陽を じっと楽しむ蠅となり 球追ふ吾子を 見守りてけり
平成二十三年十二月十五日
16
今日の青空に、息子の小さかった...
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ポケットの 両手を出して 夕刊を 読む気も起きぬ 帰宅の電車
平成二十三年十二月十四日
19
どうも風邪をこじらせてしまった...
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葉を落とし 露になりし 鸛の巣を 酔ひに任せて 数へたるかも
平成二十三年十二月十三日
13
斜日 低山 片月高し 酔余 行...
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青空を 切り抜き振れる 鞦韆の 児の声響く 冬の公園
平成二十三年十二月十二日
19
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道端の 黒き裸の樹の枝は 鋭く夜空 突き刺してけり
平成二十三年十二月七日
12
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水底に 眠りたる骨 憐れなり 未だに 家族の夢裏の人なれば
平成二十三年十二月六日
22
誓って匈奴を掃はんとして身を顧み...
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冬の陽は 空気に漉され やはらかく 干せる蒲団に 当たりて居りぬ
平成二十三年十二月五日
18
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夕映えは 寒気を 暫し和らげて 蜜柑色にぞ 壁を染めゆく
平成二十三年十二月四日
23
今日の夕映えは、マンションやビ...
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旧懐の酒酣に 耳熱く 白髪忘れて 若者のごと
平成二十三年十二月三日
18
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巷にて 夢貪れる暁に 路上の人や 落葉焚くらむ
平成二十三年十二月二日
18
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原色の 千切れるほどに 回りたる 風車こそ 怪しかりけれ
平成二十三年十二月一日
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七年前の今頃、青森県岩崎村の断...
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鴛鴦は 別離知らねば 蓮の実を 投げて 暫しの相思教へむ
平成二十三年十一月三十日
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双つながら浮かび 双つながら浴し...
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乱視なる 我が眼には 交番の 赤き灯りも 薊と映る
平成二十三年十一月二十九日
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老眼が進んで本を読む時には眼鏡...
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格子戸の奧の 茶室に 干涸らびし 厚き苔置く 庇ぞ見ゆる
平成二十三年十一月二十八日
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昨日まで自宅に帰省していました...
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竹影の 揺れて 階掃へども 散りぬる紅葉 微動だにせず
平成二十三年十一月二十七日
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竹影掃堦塵不動 散り紅葉で...
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池の面に 朝餉の白煙 漂ひて 跡を残して 水鳥の立つ
平成二十三年十一月二十五日
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晩秋の広沢池の写真を見て詠みま...
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若き頃 聞くも厭ひし 説教の 我が口吐きて 出で来たるとは
平成二十三年十一月二十四日
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冬支度 雑事に感け 為ざりしに 先づ 普段着を仕立て直さむ
平成二十三年十一月二十二日
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柔脚 新たに霜露を侵して帰る ...
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濛々と 白雨の飛沫 吹き込めり 湿りし土の匂ひと 共に
平成二十三年十一月二十一日
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