恣翁さん
のうた一覧
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たたなづく霞の底から 眠さうに 遠くの寺の鐘響くなり
平成二十四年五月六日
26
昨日鳴滝の菩提寺を訪れて、眺め...
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昔日の姿留めず 物売りの 行き交ふ内裏に 無情の花咲く
平成二十四年五月五日
16
南土茫々古帝城 三條九陌自縦横...
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毛氈の鮮やかな緋は 茶を点つる たをやかな手に 暖かく映ゆ
平成二十四年五月四日
22
昨日京都市内に出かける機会があ...
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質入れて 誰か鱸を買はむずる 種妻子なる 初鰹好し
平成二十四年五月三日
12
新味 初めて来たり 店に上るの時...
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由来なる 藤の古木の影落とす 茅舎に 往時を偲びけるかな
平成二十四年五月一日
14
江西の書院 名を聞くこと久し ...
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芽吹きたる柳を 懐古の月照らし 菱刈唄の調べ哀しも
平成二十四年四月二十七日
16
旧苑 荒台 楊柳新たなり 菱歌...
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古の詩人の情を盗みては 才なき我は歌と為しけり
平成二十四年四月二十六日
18
被評価数が九千を超えました。拙...
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卓袱台に 伏する茶碗の その上に 風の運びし桃の一片
平成二十四年四月二十四日
28
幼い頃、卓袱台で食事をしていま...
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夢うつつ 閨に 無慈悲な雨聞けば 落花の春を 臥して送らむ
平成二十四年四月十九日
29
聞かず 鐘響 閨扉に到るを 暁...
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はらはらと 散りゆく花は 身を投げし 真間の手児奈を 思ひ出さしむ
平成二十四年四月十三日
20
繁華の事散じて 香塵を逐ふ 流...
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一年の経てば 春花は開けども 百歳まで生きねば 今日しぞ酔はむ
平成二十四年四月十一日
15
一年 始めて一年の春有り 百歳...
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点々と 薄汚したる水の面の 一片を追ひ 歩調速まりぬ
平成二十四年四月十日
14
先程、散歩から戻って来ました。...
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咲く花は手折らで 生命愛しむべし 青春の日々 直ぐ去りぬれば
平成二十四年四月七日
33
君に勧む 惜しむ莫かれ 金鏤の衣...
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玉杯に湛へて 旨き越の美酒 酔ひて 何処の竹葉か忘れむ
平成二十四年四月二日
16
蘭陵の美酒 鬱金香 玉椀 盛り...
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妄想は 満腹知らぬ胃のごとく 更なる刺激 求めて止まず
平成二十四年四月一日
19
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種多き故 好き後家てふ紫蘭こそ 死人の指と 乙女呼びけれ
平成二十四年三月三十日
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ハムレットの母親である妃ガート...
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鎖がれて 籠に囀る頬白の 自在に 森に啼くに如けやも
平成二十四年三月二十九日
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百囀千声 意に随ひて移る 山花...
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何時ならむや 先祖の墓参の適ふ日は 郷里振り返り 声呑みて泣く
平成二十四年三月二十三日
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國亡家破不禁情 也戴南冠向北行...
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老い果てば 悠々自適に暮らしたし 然れば我こそ 恣翁と名乗らめ
平成二十四年三月二十日
18
恣翁:ほしいままのじじい ...
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若き日に耽りし酒色 春の夢 詠めば さやけく甦りけり
平成二十四年三月十七日
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説ふ莫かれ 光陰去りて還らずと ...
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