恣翁さん
のうた一覧
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春さなか 湖を隔つる 山際に たなびく霞 夫も桜かも
平成二十三年四月十日
25
海津大崎にドライブに行って来ま...
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稚児蟹は 眩く光る 洲の上を 右往左往と 歩きたりけり
平成二十三年四月八日
25
少年の日に親しんだ干潟の姿を、...
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ひらひらと 紋白蝶は 春の日の 光に銀の 粉を浴びたり
平成二十三年四月六日
23
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春風に 揺蕩として 柳絮舞ふ 是れ無情ゆゑ 行方定めじ
平成二十三年三月三十日
22
二月 楊花 軽複た微 春風 揺...
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雨上がり 桜に魁け 花開く 白木蓮ぞ 露を帯びたる
平成二十三年三月二十四日
24
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払へども 身に纏はるる 梅の花 乱れ散り敷く 石段の下
平成二十三年三月十一日
24
別れてより春は半ば、触目愁腸断ゆ...
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雪晴の 隣の屋根に 残りたる 雪に艶めく 大鴉かな
平成二十三年三月八日
24
昨日、横浜の神奈川区にある現場...
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日陰なる 苔にも春は 訪れて 花小さくも 懸命に咲く
平成二十三年三月七日
29
白日 到らざる処 青春 恰...
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夕暮れに 門を敲きたる そは誰ぞ 雨と詩人と 散りゆく桃花
平成二十三年三月三日
23
菘圃 葱畦 路を取ること斜めなり...
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寂しげな 微笑浮かべし 薔薇の上に 花弁雪の 蒼ざめて落つ
平成二十三年三月一日
29
昨日の午後、公園で真紅の冬薔薇...
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薄色に 水浅葱かは 襲ねたる 高野の山は 五つ衣なり
平成二十三年二月二十八日
24
週末に、奈良から高野山方面をド...
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桃の花 夜来の雨を 含みては 落つる花弁 掃くに能はず
平成二十三年二月二十二日
26
桃は紅にして 複た宿雨を含み ...
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土州より 海越え届く 花信風 息吹ゆかしく 眉開かしむ
平成二十三年二月十三日
26
「幸せの四つ葉は今も色褪せずあ...
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薄明の 昏き水際に 佇みて 舞へるを視たり 五羽のペリカン
平成二十三年二月十二日
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米国からの葉書の裏の写真を見て...
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露結ぶ 硝子拭ひて 覗きけり 川に揺らめく 電飾の灯を
平成二十三年二月十日
27
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春深く 水の翠の 浄くして 我が衣さへ 染めゆかむとす
平成二十三年二月一日
26
溶々 漾々として 白鷗飛ぶ 緑...
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眉月の 零れし雫 霜と凝り 気に満ちてあれ 皎々として
平成二十三年一月三十一日
24
今朝未明の南の空に懸かっていた...
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高層の 棟の上なる 淡青に 白く残れる 半輪の月
平成二十三年一月二十六日
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高層マンションの上に白い半月が...
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玲瓏と 閨に射し込む 戊夜の月 くの字に臥せる 身を照らしたり
平成二十三年一月二十四日
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破窓 寒は徹る 五更の風、 八...
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昨晩の 雪を残せる 南天の 枝やはらかに 撓めて在りぬ
平成二十三年一月十七日
26
雪の重みを、撓んでしなやかに支...
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