恣翁さん
のうた一覧
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誘はれて 他人顔なる月仰ぐ我は小さき螽斯かも
平成二十五年九月十三日
17
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蚊遣り香 秋には烓かじ 哀蚊の 生き残さるる不憫の故に
平成二十五年九月十二日
21
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若き頃 楽しみなきも 夢ありき 歳月去りて覇気色褪せぬ
平成二十五年九月十一日
21
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休日の湯船浸かれば 流し場の隅に 黄昏漂へりけり
平成二十五年九月九日
18
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逞しく 死なず在りつる秋の蝶 黒土の上を無様に踠けり
平成二十五年八月二十八日
19
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背を丸め 顎突き出して眉顰め 祈るがに 陰見蕩れたりけり
平成二十五年八月二十一日
19
昭和の風景の一枚です。
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夕暮れに 魚誘はむと 擬餌針を 巧みに操る釣り人の影
平成二十五年八月九日
22
アイコンの写真を詠みました。
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縁側の新聞 風にはためくを見つつ 冷えたる麦茶飲み干す
平成二十五年七月二十六日
21
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パチパチと 撥ね迸る蝋燭の火の向かふにや 明日来たるらむ
平成二十五年七月二十四日
20
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へとへとになるまで 己を苛めつる爽快感は 脱皮に似たり
平成二十五年七月二十二日
21
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頤は老牛に似て 膚垂れ 三眠蚕の如く仮寝す
平成二十五年七月十八日
20
七十残年百念枯 桑楡元不補東隅...
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友釣りし麦藁鶏魚の塩焼きを 味はふ前に薑を噛む
平成二十五年七月十七日
23
釣り仲間が旬のイサキをお裾分け...
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ものぐさから 目立つ顎鬚弄りて 雨の巷を車窓に眺む
平成二十五年七月十六日
18
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降り注ぐ木洩れ日の中 置き去りの庭の籐椅子 微睡みにけり
平成二十五年七月十四日
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雲切れて 新月冴ゆる黄昏の苔むす壁に 落首見つけつ
平成二十五年七月十二日
41
乱山深処小桃源 往歳求漿憶叩門...
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破れたる茨の籬ゆ覗く庭 痩せたる鶏等 餌を啄めり
平成二十五年七月九日
20
淮濶洲多忽有村 棘籬疎敗謾為門...
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谷川に水汲み 畑を耕して 倦まば 枕を高く早寝む
平成二十五年七月六日
26
渓山を買はむと欲して 銭を用ゐず...
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寝台に腰掛け 煙草吹かしつつ 雨に煙れる沖を望めり
平成二十五年七月四日
26
出張で、打合せが早く終わり、思...
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靴を脱ぎ 前の座席に両脚を載せて 読みたる落語全集
平成二十五年七月一日
37
土、日を利用して、一泊二日の甲...
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群竹を愛しむがに吹く風に 入江を隔て はや灯りけり
平成二十五年六月二十八日
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掃尽衣塵喜不勝 村居終日酔騰々...
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