恣翁さん
のうた一覧
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船泊めし 運河は 深き夜空なり 無数の星の 傍に瞬く
平成二十三年十月二十八日
31
霜落ち 邗溝 積水清し 寒星 ...
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木犀の 甘き香りに 誘はれて 芋洗い居る 水車見つけつ
平成二十三年十月十七日
16
芋洗い水車って、まだ使われてい...
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土間に鳴く 蟋蟀の声 屋根の上に 昇り消えゆく 星月夜かな
平成二十三年十月九日
22
昨晩は、いい星月夜でした。
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縮緬の 月映す面に 浮く島は 銀盤の上の 巻貝に似る
平成二十三年九月二十八日
17
湖光秋月 両つながら相和す 潭...
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墓地に咲く 彼岸花こそ 似たんめれ 水子供養の 風車にを
平成二十三年九月二十七日
22
群生ではなく、あちらに二本、こ...
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鎌なりの 光亡くせる 白き月 何も語らず 無憂に似たり
平成二十三年九月二十五日
21
昨日の未明に見た月を詠みました...
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田村麻呂の 墓を訪ねて 下り行く 山科川に 曼珠沙華咲く
平成二十三年九月二十四日
19
午前中、平安時代の征夷大将軍坂...
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沢沿ひの 藪の陰にや 鳥兜 紫の花 結びたるらむ
平成二十三年九月二十四日
19
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竜胆は じくじくしたる 沼の辺に 夢見がちにぞ 佇みにける
平成二十三年九月二十三日
15
一昨年の九月下旬に尾瀬に行った...
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日当たりの 好き廊下から 松林 越えて見下ろす 海は凪ぎけり
平成二十三年九月二十日
22
数年前に社員旅行で伊豆に行きま...
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舟泊めし 渚日暮れて 果てしなし 天低れ月の 手に届くほど
平成二十三年九月十九日
16
舟を移して煙渚に泊まれば 日暮...
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古都照らす 月は昔と 変はらずに 女牆を越え 夜更けにぞ来し
平成二十三年九月十三日
22
山は故国を囲んで周遭して在り ...
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小刻みに こっち、こっちと 振れる尾の 誘ひに任せ 鶺鴒を追ふ
平成二十三年九月五日
33
日曜日の散歩の途中に、セキレイ...
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消えかかる 夕陽の余炎 切り抜きて スカイツリーの 黒々と立つ
平成二十三年八月三十日
18
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往来の 馬糞落ちたる 水たまり 蛇の目蝶こそ 群がりてけれ
平成二十三年八月二十六日
14
私が育った町には精麦工場があり...
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しをらしく 鉢の小さな 朝顔は 瑠璃色の花 咲かせたるかな
平成二十三年八月二十五日
29
今朝通勤時に、近所で見掛けた光...
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蝉の鳴き 槐満ちたる 黄昏に 独り佇む 仏堂の前
平成二十三年八月二十三日
24
黄昏に独り立つ 仏堂の前 地に...
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靴底の 砂湿らせて 海へ続く 小径に靄の 下り初めぬなり
平成二十三年八月十八日
22
ことばがきを考えていた時に不意...
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白き腹 翻す魚 躍りつる 空に疎らに 星瞬けり
平成二十三年八月十七日
17
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暮れ方の 海の匂ひは 冷たくて 仄かに青み 肌に纏はる
平成二十三年八月十七日
22
三男とツーリングで若狭に来まし...
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