紫苑さん
のうた一覧
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吹く風に応へするかに露おけば濃くなりまさる花の色はも
平成二十四年四月十五日
5
本日のお題は「花の色」または「囁...
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蹲踞にふはり揺蕩ひひとときの夢心地なれさくらはなびら
平成二十四年四月十四日
6
本日のお題は「夢心地」または「急...
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飲み給へいざ我が身より母といふ文字眠らせしをみなの毒を
平成二十四年四月十四日
4
紫苑は『飲む』と『母』の二つとも...
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宿世の記憶ひとときの物ぐるひ鎮めゆかなむ桜雨ふる
平成二十四年四月十四日
8
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つばくらめ過ぎる青空いちまいを切りて愛しき啄木忌かな
平成二十四年四月十三日
11
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桃潮に照る月の面の冷たかり爪ひとつ噛むぬばたまの夜を
平成二十四年四月十二日
3
紫苑は『噛む』と『冷たい』のどち...
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離るれば逝きし思ひの欠片を見つ刻のあはひに降る桜かな
平成二十四年四月十二日
12
本日のお題は「一歩ずつ」または「...
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滑らかな泡にまみれた乳ふさを持つトルソーを堕天使と呼ぶ
平成二十四年四月十一日
4
本日のお題は「クリーミー」または...
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縦縞のオーバーオールを着崩して街は二十歳の君だけのもの
平成二十四年四月十一日
8
紫苑は『縞』と『オール』の二つと...
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花散らしの雨にうたれて二つ三つすだまの飲みし眠剤の落つ
平成二十四年四月十一日
5
雨に当たれば色も褪せてあっという...
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花明かりな疾く消えそ仮の世の住まひ違へどみをつくしてむ
平成二十四年四月九日
6
紫苑は「霞」と「すまい」のどちら...
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咲き誇る下枝を指に捉へつつ花を纏うてをみなは笑まふ
平成二十四年四月九日
9
紫苑は『音楽』と『咲』のどちらか...
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寄すれどもことさら触れぬ唇に我が隠沼の開かれゆきぬ
平成二十四年四月八日
12
本日のお題は「ゆらゆらと」または...
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ユーカリの芳香の鋭し人よせぬ君との距離を誇りとやせむ
平成二十四年四月八日
6
紫苑は『距離』と『ユーカリ』の二...
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ことのはの音を拭へば薄紅のスノードームにさくら舞ひ散る
平成二十四年四月八日
8
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誰が想ひ映さむとてか花冷えの空にかかれる月ほの赤し
平成二十四年四月七日
9
若い頃はさほどとも思わなかった旧...
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噎せるまで甘たるき香をふりこぼし儚からずや紅さくら草
平成二十四年四月六日
7
紫苑は『草』と『辛い』のどちらか...
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ふぢ波の思ひもとほる昼下がり恍惚のゆび絡ませてしが
平成二十四年四月五日
6
本日のお題は「昼下がり」または「...
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生ぬるき居場所を捨てよ寝ねがてに微笑み顔の着ぐるみを脱ぐ
平成二十四年四月四日
12
紫苑は『着ぐるみ』と『ぬるい』の...
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ニングルの尖り耳欲し白木蓮の花ひらく音はつかなりせば
平成二十四年四月二日
5
順接確定条件の「ば」が便利すぎて...
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