紫苑さん
のうた一覧
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口中でさくりと溶ける黒糖に生のあまみとかなしみ満つる
平成二十一年七月六日
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クリムトのダナエに問いぬ 恍惚と死の境界はいずこにありや
平成二十一年七月五日
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クリムトの絵を見ると、 エロテ...
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移ろわぬこころに己が願いかさね見上ぐるひとをも抱く天の川
平成二十一年七月五日
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切り裂くがごときクレーメルのシャコンヌを聴きたきときは我迷うとき
平成二十一年七月四日
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かつてのギドン・クレーメルの ...
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夕まぐれ咲けるダチュラのほほえみに花粉を掬い唇に運べり
平成二十一年七月四日
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堕つるとき見ゆる裂け目は一瞬で堕ちて身を置く修羅はてしなく
平成二十一年七月三日
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「「堕ちる」ほうは身の破滅 と...
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楡の木のしたに広がるひとの世はみにくくかなしそしていとおし
平成二十一年七月三日
7
富田林薫さまのうた 「楡の木に...
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ひとの世のかなしきゆめを食む貘よ汝がかなしみを誰のいやせる
平成二十一年七月三日
7
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咲き誇るヘリオトロープの香に酔いつ「ストレイ・シープ」のルフランよぎる
平成二十一年七月二日
5
ストレイ・シープ=迷える羊。 ...
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安ものの戦闘服は撃ち抜かれ己が欠片の弔いをする
平成二十一年七月二日
5
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ひっそりと雨受けて咲くその花にこころをあずけ今日を生ききる
平成二十一年七月二日
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みずからを暴かれるとき隠すとき呟いてみる「わたしは女優」
平成二十一年七月一日
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チェーホフの「かもめ」から ニ...
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これほどに心ふるえる歌なのに「最愛」を詠めぬ我に戸惑う
平成二十一年六月三十日
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木槿見つつ故郷思えるひとやあらむ 桜を愛づるわれらのごとく
平成二十一年六月三十日
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木槿…韓国の国花です。 パトリ...
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やわらかき色のあわいに我が心ほとびて溶けぬ清宮質文
平成二十一年六月三十日
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いま茨城県近代美術館で 展示が...
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求道者もまた人なるを若き日の我に教えし「クララの出家」
平成二十一年六月二十九日
3
いったん削除しましたが やはり...
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絵空事詠めばうつつを思わざり 目にたたぬこそふさわしからめ
平成二十一年六月二十九日
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萩の局さまのうたに。 本をもと...
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夏の恋夜目にも白きうすものに柄なき帯でいそぐ街角
平成二十一年六月二十九日
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立原正秋についてある方とお話しま...
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永遠に糸を紡げるとても贖える罪いかほどやひとは哀しき
平成二十一年六月二十八日
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童話を詠むのは難しいです。 特...
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幸うすき生と思いしに今際にてお世話さまとふひとの大きさ
平成二十一年六月二十八日
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