紫苑さん
のうた一覧
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自転車に羽を休めし蜻蛉あり飛び立てるまでたたずみて待つ
平成二十一年八月一日
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精一杯のはたらきをした七月の戦闘服は風にゆれている
平成二十一年八月一日
5
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赤く乾く痩せた大地を耕しつめぐみ祈れるシチリアのひと
平成二十一年七月三十一日
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一連のシチリアのお歌と カンツ...
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立ち読みの短歌誌のうちに知り人の詠見つけるはいとなつかしき
平成二十一年七月三十一日
5
書店で短歌誌を立ち読みして い...
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眠られぬままに夜明けを迎えれば涼しき風がまぶたを冷やす
平成二十一年七月三十一日
5
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「僕のインクは白鳥の青い血で」コクトーの蒼は詩をつむぐあを
平成二十一年七月三十日
6
僕のインクは白鳥の青い血で、 ...
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赤き駒御す皇帝を待ちをりぬたとへみじかき在位なりとも
平成二十一年七月三十日
5
赤き駒=赤い跳ね馬(フェラーリ)...
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身に受けしことより傷つけ裏切りしことの多さを思う真夜中
平成二十一年七月三十日
10
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月明く雲の飛びゆく天空を風にあたりてひとりじめする
平成二十一年七月二十九日
4
空のほうが私のまわりを 回って...
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ひさびさに手紙認むる用ありてそにふさはしき切手をえらぶ
平成二十一年七月二十九日
10
普段はたいがいメールで 済ませ...
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驟雨過ぎ日射しぎらりと戻り来て蝉の声々吾を圧しひしぐ
平成二十一年七月二十九日
4
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街角で大丈夫よと言ひて背を向けたるのちに咽ぶこころは
平成二十一年七月二十八日
4
本歌取りと言えるのかわかりません...
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うつくしき暴君であれ 吾は汝のあしもとに座す生人形に
平成二十一年七月二十八日
6
「黒蜥蜴」のイメージで。
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焔たつ御息所のかなしみは胸底に石を抱けるごとく
平成二十一年七月二十八日
4
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立ちんぼとふことばをいとも簡単に口に上せる伊勢佐木のまち
平成二十一年七月二十七日
5
街娼ということばが 死語でない...
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同性愛を噂されいし男性とふたりピカソのこころを分かつギャルリー
平成二十一年七月二十七日
6
感性に垣根はありません。
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代講をせし一刻に日本の亜細亜における加害を伝えし女教師ありき
平成二十一年七月二十七日
10
31文字で詠みきれず 仏足石歌...
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失せものにとりて見当違う我は滑稽ならめど声を発せよ
平成二十一年七月二十七日
4
探し始めてはや2日目……。 「...
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いっさいの理屈を超えて赤はあか黒はくろとして心の襞に
平成二十一年七月二十六日
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夏の陽に炙られている都会にもホワイトアウトはあるのだろうか
平成二十一年七月二十六日
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ホワイトアウト(Whiteout...
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