紫苑さん
のうた一覧
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強ひらるる眠りに思ひ断たれしか合歓の睫毛はなみだを隠す
平成二十四年七月二日
8
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月夜には蛾に変化せむひとときを夢心地なれ右肩の蝶
平成二十四年七月一日
12
本日のお題は「夢心地」または「鳴...
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小さき死に虚空を喘ぐその腕は翼の折れしイカロスに似て
平成二十四年六月二十九日
6
「似」と「その」の両方を用いて相...
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微笑みを浮かべしままに手折る手をしづかに刺しぬくれなゐの薔薇
平成二十四年六月二十八日
12
本日のお題は「微笑んだ」または「...
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さざ波の真砂を愛撫するところ大地と海の境目はなく
平成二十四年六月二十八日
14
「撫」と「うつ」のどちらかを用い...
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狂ひ咲きせしあさがほの色あはく乙女よ汝のあした未だし
平成二十四年六月二十七日
5
本日のお題は「狂い咲き」または…...
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降り積もる雪の眠りよ髪ながきをみなに似たり兄のこひびと
平成二十四年六月二十二日
10
「優」と「ゆき」のどちらかを用い...
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小さき死と背中合はせのいとなみを繰り返しつついや深みゆく
平成二十四年六月二十一日
8
本日のお題は「和やかな」または「...
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例ふれば強制改行 かたづかぬ密ごころを思ひ切るとき
平成二十四年六月二十日
5
『改行』と『すみれ』のどちらかを...
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ギヤマンの杯を重ねて葡萄酒に染むればルバイヤートの夜を
平成二十四年六月十四日
7
今日の季語だそうです。
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靴音を雨の消しゆく坂の町かけ違へたる釦を捨てぬ
平成二十四年六月十四日
3
「釦」と「まち」の両方を用いて海...
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言の葉にせぬも通ふと思ひしをそも背合はせに君の立ちけれ
平成二十四年六月十三日
6
本日のお題は「持て余す」または「...
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別れ来し割符合ひなむ今宵しも汝がししむらをかき抱くとき
平成二十四年六月八日
8
「値」と「ふごう」のどちらかを用...
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ことのはに調べの蔦は絡みゆくともに聴かばやビリティスの歌
平成二十四年六月七日
4
「若」と「ことば」のどちらかを用...
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しののめの仄明るみて杜若ふかき呼吸にその色を吐く
平成二十四年六月五日
8
「若」と「さら」のどちらかを用い...
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向き合うて氷菓ふくめば彼のいろに染みえぬ舌のいと冷たかり
平成二十四年六月五日
4
『近況』と『氷』のどちらかを題と...
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旅先のもみぢ伝ふる絵手紙にくれなゐ染まむ汝が思ひはも
平成二十四年六月二日
2
「一枚の葉書きを君に書くための旅...
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夕まだき汝を容れつつ漂へば水母の月の子宮に揺るる
平成二十四年五月三十一日
10
「受け入れる」または「真っ向勝負...
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もてあそぶ指を染めて爪ぐれは逢魔が時をあまりに赤し
平成二十四年五月三十日
12
本日のお題は「もてあそぶ」または...
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いろ恋の酸きも甘きも知り尽くし人生を咲きぬ雛罌粟の血は
平成二十四年五月二十九日
14
本日のお題は「抱きしめて」または...
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