紫苑さん
のうた一覧
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こころなき木枠のうちをさらけ出し虚空にあそぶシモンドールは
平成二十六年五月二十七日
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昨日出先で四谷シモン展のチラシを...
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購ひしそのすぎゆきに責めのなく水のうつはの朱にほころぶ
平成二十六年五月二十日
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ピンクのハイドランジアが咲き始め...
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散りゆける薔薇のことばに導かれあやふき歌をおくつてしまふ
平成二十六年五月十五日
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昨夕、メッセージに急いで即詠した...
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ぼくといふ一人称をなぞるとき菖蒲のへりのかすかにふるふ
平成二十六年五月十二日
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相聞をご一緒した結社の先輩からメ...
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ことのはを持ちえぬままによをふりし最後のばらのひそやかに落つ
平成二十六年四月十八日
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ゆつくりと夢のつづきを引きずつて地にとまりをり大観覧車
平成二十六年四月十八日
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吉祥の文えがかれし袂よりくがねの蝶のいま飛びたちぬ
平成二十六年四月十七日
4
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翻る人魚の尾ありさざなみの乱るるゆふべものをこそおもへ
平成二十六年四月十六日
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気まぐれな誰かの指にあやつられ運命の輪の巡りやまざり
平成二十六年四月十六日
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寒風にあらがうて飛ぶはやぶさを仰ぎぬ雇はれびとなる我は
平成二十六年四月十五日
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巧みてか気まま勝手かへうへうと茶寮にあそぶしろかねの月
平成二十六年四月十三日
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北大路魯山人のうつわを詠みました...
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なにごとか囁きつらむ閲覧を禁じられたる書架に吹くかぜ
平成二十六年四月十三日
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海の辺をそぞろ歩けばうちひさす宮古上布に風のたはぶる
平成二十六年四月十一日
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うちひさす……「宮」にかかる枕詞...
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まなざしを故意にはづしぬわたしとは関わりなきと言ひだせずして
平成二十六年四月十日
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魑魅魍魎めきたるボッシュの群衆のいづれかひとり我にやあらむ
平成二十六年四月八日
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たとふればゴッホの椅子か残さるる遙かな愛にいのちなきもの
平成二十六年四月八日
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目をあはす輩のなくたかてらす日ざかりに皇帝ダリアの孤独
平成二十六年四月五日
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雑踏にちさきキマイラふゆぞらに胸そらしゐる射手座のすゑは
平成二十六年四月五日
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うつし世に絶対はなしと説くひとの背をとほくに仰ぐ降誕祭(ナターレ)
平成二十六年四月一日
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こころせでひとよ拾うてきし塵は書棚のこなたかなたにひそむ
平成二十六年三月三十日
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書棚の本は買ったときどきに思った...
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