あひるさん
のうた一覧
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神田川水のみどりによどみたるかの日思ほゆ君はゐまさじ
平成二十六年十月十一日
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聖橋の影くつきりと水に落ち岸辺の緑くすみを帯びる
平成二十六年十月十一日
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休日の人影まばらなキャンパスを君と歩みし日すでにはるか
平成二十六年十月十一日
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木守りの實多く殘せる柿の枝を透きて師走の晴天ひろごる
平成二十五年十二月二十三日
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咲き盛る菊とひ孫と寫りゐる祖母の笑顏が遺影となりぬ
平成二十四年十二月十四日
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子と孫とその家族をも養ひき祖母一人にて守り來し田は
平成二十四年十二月十四日
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田の神が空へ歸ると祖母云ひし田仕舞ひの烟この頃は見ず
平成二十四年十二月十四日
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なにごとも成さず爲せずに生かされて臟噐提供カードに署名す
平成二十四年二月十日
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新しい免許証の裏面には臓器提供の...
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やはらかに蕾ふくらみ木蓮は温き風吹く街路に連なる
平成二十四年二月十日
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木蓮のつぼみは繊毛に被われ、動物...
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頂きに沈む夕日のとどまりて富士の稜線今しきはだつ
平成二十四年二月十日
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富士山に夕日が沈む様は幾度見ても...
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冬の朝目覺めて仰ぎ見る空に眉月かかりて雲間を照らしぬ
平成二十四年一月十四日
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目覚まし時計で起きたのはいいけれ...
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なにがなしゆかしき言葉中國に華眼といふは老眼のこと
平成二十四年一月十四日
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近くの字が読みづらくなってきまし...
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まだ暗き戸外に月の明りして床出づる朝心締りぬ
平成二十四年一月十四日
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1月は日の出が遅いので私の起きる...
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幾重にも連なるデナリの山々を統べるごと座すマッキンリーは
平成二十三年九月三十日
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薄く雪を被ったマッキンリーは周囲...
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デナリへと向かふ列車の窓の外トウヒの間に朝日差し來る
平成二十三年九月三十日
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アラスカ鉄道は黄色に染まった白樺...
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海上の雲の峰間に沈む陽は力強しもアラスカの空
平成二十三年九月三十日
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念願のアラスカへ行ってきました。...
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行かないでとは云へざりて獵犬として引かれゆく犬見送れば
平成二十三年八月十四日
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流木に羽休めゐる青鷺の飛び立てるとき小さき虹たつ
平成二十三年八月十四日
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馴染みにし軒端は津浪に呑まれども被災の街に燕の飛び來る
平成二十三年五月二十六日
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町並みは變はれど燕は渡り來て海邊の人らに歡聲あがる
平成二十三年五月二十六日
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