痴光山さん
のうた一覧
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朝顔のつるは支柱を厭ひたり花芽抱きてわが道往くや
令和五年七月六日
6
地面を這い回ることになるよ。巻い...
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濃藍より茜へ朝顔無言劇夕さるまでの時のまにまに
令和五年七月五日
4
風情ある、見飽きない化学変化です...
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つゆ明けず桜並木は青昏くニイニイゼミに静けさ増せり
令和五年七月二日
3
七月初めに、ニイニイの低い斉唱に...
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けぶる梅雨花の少なき川原に点々滲めるニッコウキスゲ
令和五年六月二十七日
4
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高垣のいぶきを越し外にぽとぽととのうぜんかづらの夏の転がる
令和五年六月二十六日
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梅雨つたふ花菖蒲の咲きしなだるは和装の襟元ほぐす乙女子
令和五年六月二十五日
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梅雨けぶる花菖蒲園は清々といろかたちさまぞややしどけなき
令和五年六月二十四日
5
大振りな花弁がみな、梅雨にしなだ...
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夕に身を整へ巻ける朝顔の暁あえかに咲けば猛暑日
令和五年六月二十日
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朝顔は、やっぱり早朝眺めてやらな...
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緩みなき和装の乙女のごと楚々と明日を思案の夕のあさがほ
令和五年六月十九日
4
わが小庭にまた、日本の夏がやって...
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一生を一日に懸けてこの朝張るあさがほを梅雨打ち止まず
令和五年六月十六日
2
無心に、降り止まないことも、梅雨...
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つゆの花菖蒲園けさの白き花このうつそみに無垢の息づく
令和五年六月十四日
5
この世のけがれを、ぬぐってくれる...
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はち切るる赤きトマトの薄皮の刃を滑らする終のプライド
令和五年六月十三日
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切らんとする刃物の刃を、チト滑ら...
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朝顔のつるは左巻き逆しまを厭ひ彷徨ふほそき首すぢ
令和五年六月十二日
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左巻きか、右巻きかを、知らずに、...
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早朝に巡る公園の梅雨ぬぐふ清しき気配をあぢさゐと分く
令和五年六月十日
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あぢさゐの幸せ、ぼくのしあわせ。
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鳥、虫よ空、草陰から観る世界詠んで教えて 歌会しよう
令和五年六月七日
3
素晴らしい初夏だからこその夢想で...
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梅雨の庭うなだるるホタルブクロらに横向けるひとつひとの世に似て
令和五年六月二日
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あらぬ方を見るのを、私はしがちあ...
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畝に並む甘藍は抱く実を抜かれ空しき底に梅雨の玉水
令和五年五月三十一日
5
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闌けりたる薔薇園の傍くちなしのつぼみ艶めき膨れ急きをり
令和五年五月二十七日
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あの甘すぎる香が、嫌いになれない...
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俯けるほたるぶくろの花の中薄むらさきの宙の包まる
令和五年五月二十六日
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梅雨前の、薄暑の庭隅に、ひっそり...
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走り梅雨見わたす台地を疾風圧し野畑の青みな片なびきたり
令和五年五月二十一日
5
この台地の遥かかなたに、富士が見...
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