水仙さん
のうた一覧
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春の山みつば躑躅の花盛りその薄色や琥珀糖めく
令和四年四月十三日
2
薄色 染め色の一つ。薄紫色、また...
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眞夜中の庭の向かひに眞珠星一つ泪のごとく浮きたり
令和四年四月十二日
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真珠星は乙女座のスピカです。
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夏をよぶ尾長の聲のけたたまし然れど懷かし汝が羽の青
令和四年四月十日
2
尾長鳥、惚れ惚れする美しい鳥です...
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芥子の花そつと一粒咲きしよりけものの匂ひ消ゆることなし
令和四年四月六日
4
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うちなびく春の太陽ゆつくりと石像の喉撫でてなづみぬ
令和四年四月六日
4
なづむ…①心をひきつけられてそれ...
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繪の中の若きをとこの眼差しよ五百年過ぎて誰やうつさむ
令和四年四月五日
3
ラファエロの肖像画を見ながら詠み...
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美しき土耳古青年ひらめかす鬱金香の長衣の裾
令和四年四月四日
1
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わが庭を深紅に染めん鬱金香青年の血のうへにも咲きけり
令和四年四月四日
1
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ふりやまぬ春の時雨に鬱金香若き雄蘂を祕して閉ぢゐる
令和四年四月四日
3
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幾萬の櫻咲きぬと鳥鳥のきはまるほどの花の饗宴
令和四年四月三日
4
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白鳥はその細き頸なやましくいとやはらかにかたぶけてをり
令和四年四月三日
4
〈なやましく〉は現代語として使っ...
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明るさを望まぬものに愛されし烏木蓮今宵落ちなむ
令和四年四月一日
2
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一夜にて世はおしなべて花盛り 櫻 蒲公英 菫 鈴蘭
令和四年三月二十八日
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今年は春の嵐の翌日に、一斉に桜が...
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南風に春の情緒の滿ちぬれば櫻の花ぞつひに色めく
令和四年三月二十七日
3
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曇天に異郷へ誘ふ紅赤を纏ふをとこと寒緋櫻と
令和四年三月二十六日
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祭りまへみどり長閑けき嬌柳に神の宿り木生まれ給ひぬ
令和四年三月二十六日
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白雪にひそめく夜こそ目醒めよゴリラ極彩色の夢にて
令和四年三月二十三日
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五七四七七 目醒めよ!の〈!〉を...
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花韮の花のうへにも淡雪のふりて瀕死の白鳥想ふ
令和四年三月二十二日
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花ぐもり皓々として太陽は白羊宮の道へ至りぬ
令和四年三月二十一日
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白き壁白き天井深々と白群に染む春の曙
令和四年三月二十日
4
白群 柔らかい白みを帯びた青色
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