シダさん
のうた一覧
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暗渠より低きに流れうみの果て今は雲からわれ打つ霰
令和六年二月二十六日
3
「水は高きより低きに流る」などと...
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そら白み夜の来たりと我宣す系の巡りを解きいざ散らむ
令和二年十月十五日
2
偶然「みんな朝にばかり起きる! ...
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「差別ではなく区別」だと云ひけるに構造を見る視点のありや
令和二年十月二十一日
2
差別とはまづ社会構造の問題であり...
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日の西に入りはつるとぞ見はせども地のまるなれば浄土はあらじ
令和二年十月二十七日
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人にうみまた人にこひよにをりて数へるうき名片手もあらで
令和二年十一月三日
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夜に指折り数へたとて浮き名は片手...
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辞書引けばその名カメリア・サザンカと知る言の葉は花にあらねど
令和二年十一月四日
2
辞典や検索などで言葉を調べるのは...
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落胆の帰路の背に声振り向けば 肩とはらわた「落としてますよ」
令和二年十一月四日
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親切な人のお陰で落とした肩も胆も...
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青白くかさを負ひたる弓張にいむと望めど射手隠らくも
令和二年十一月四日
2
弓張の月はぼんやりと暈をかぶり、...
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おくやまに人のふみ跡辿りせばいづれきりにていかで帰らむ
令和二年十一月六日
2
先人の通つた跡を辿りゆけど、いづ...
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「味方」とふ正義ならざる身にてこそ悪を倒すはかなしかりけれ
令和二年十一月六日
2
「悪」にはなれても「正義」にはな...
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異ざまを殊に避くるは常の事ことごとし言ばかりぞ繁く
令和二年十一月六日
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自戒も込めつつ。
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ひとりづつ火の穂のちさき身を寄せば天に火群の焼かむいざみよ
令和二年十一月八日
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毘盧遮那の三千世界遍照す観測可能宇宙の一隅
令和二年十一月九日
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三千大千世界の広大さも「観測可能...
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友を呼び類と交はせし言の葉は残響室を出づれば貧し
令和二年十一月十一日
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「内輪受け」に特化して尖つてゆく...
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音なはぬ秋雨のよにふりければかりほの庵に立つ鳥を聞く
令和二年十一月十三日
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天高く釣瓶落としや涸れ井戸のやみにかへるはふしつき待たず
令和二年十一月十三日
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床に臥せつてゐると目覚めれば日暮...
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雨のあとのそり出でしかひきがへる踊るかたちで車道に乾く
令和二年十一月十三日
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「自然との共存」といつたやうな言...
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としの瀬も待たず人波せき寄せてうしと歩まば屠らるる身か
令和二年十一月十五日
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人の灯をのがれ桜のおくやまはよひのくらきにつゆゑひもせず
令和二年十一月二十一日
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季節外れですが。近所のあまり人も...
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ぬばたまの黒きかげ引き宵の路に筆とならめどよには墨塗り
令和二年十一月二十日
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己ひとりの引く影、よの闇の暗く深...
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