シダさん
のうた一覧
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寒きには暑をなつかしみいづれまた寒を求むる巡りのくらむ
令和二年十二月三日
1
いつでも「今に無いもの」ばかりを...
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いと切りてもはやきかせじわがことは音なふ人の今はなければ
令和二年十二月三日
4
故事成語の「知音」に擬へました。...
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一歩づつ叩きてわたるいはのはし後のあかしにひびぞ残さむ
令和二年十二月三日
0
今の日日を刻みつつ、後の世に「罅...
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ふりつみぬ重荷はふゆとゆきもせではるらむすゑをいかで俟たむや
令和二年十二月三日
0
春を俟てない冬の心地になつてしま...
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たかみよりふれる真白のゆきをふみ汚すあし跡のこさむとしつ
令和二年十二月二日
2
一面の銀世界には耐へられず、せめ...
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玄冬のよの冷たきにつかのまの幻燈ともす燐寸のあはれ
令和二年十二月一日
2
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城跡になごりのこせむ石垣のつとめて我を拒みつめたし
令和二年十二月一日
2
本丸が無くなつて使命を失つても、...
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外つ国のいくさびと持つ合成弓てつはうの音に押されたりけむ
令和二年十二月一日
0
実際「てつはう」に押されたのは本...
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うみにやみ寄せて暮らせばあきの来てうらみ忘れしうき身なりけり
令和二年十一月三十日
2
「この世界を 憎しむだけの思いは...
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とこやみの寒さはふかくしづみをる我を掴みてはなさぬ布団
令和二年十一月三十日
1
ただでさへ起きるのがしんどい身に...
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たそかれと顔を覆ひしみちゆきで人間などに会釈をしたり
令和二年十一月二十九日
3
顔が見えぬは闇かマスクか、会釈を...
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うみよにてはまも見えずと思ひなば千鳥ふとなきさむ心地せり
令和二年十一月二十九日
2
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いはしみづ風吹き給へよのつきのみなもの影をせめて消まほし
令和二年十一月二十九日
1
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いにしへのいくさを聞かむ神籬にひとつ花あり香の残らむや
令和二年十一月二十九日
4
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うたかたの千紫万紅 花売りのかんばせあだに粧ふ極彩色
令和二年十一月二十八日
2
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ほしつきよとばりをさらすあまのがは銀河はひがしがはからかわく
令和二年十一月二十七日
2
あしたになれば洗ひ晒しで。
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あきもせではつ瀬も見じとふる河のへにかくつゆもいづれかへらむ
令和二年十一月二十七日
2
いづれ還るところは同じ、なのでせ...
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山の辺のいはねとむせば月かげはこけの底まであかさむとあり
令和二年十一月二十七日
1
月明かりすら怖い夜もあります。
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来し方にうみ行く末にやみと見ゆあはひにありしわれを時とす
令和二年十一月二十六日
3
「時間が流れる」といふのは、実際...
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蛍火のあきにつめたきつゆ食までやがて消えなむ残りびと見ゆ
令和二年十一月二十六日
2
割と近所に「ホタル保存の会」みた...
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