名鈴さん
のうた一覧
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春花の 匂ひ栄ゆる 君が庭 誘はれ行かむ 見返りもせで
令和三年四月十六日
9
この家に名残はつきませんが、決心...
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燕の子 巣立ち去りたる 又の年 里へ帰らで 離れ巣構ふなり
令和三年四月十六日
9
子ツバメも成長すると、次の年は伴...
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松が枝を 頼みてかかる 藤の蔓 幾年経とも もて離るまじ
令和三年四月十五日
11
私はこの家を決して忘れはしません...
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軒の下 行き返り飛ぶ 燕 住み良き此処を 宿に貸さむず
令和三年四月十四日
12
この家と一条の家を往復する車と、...
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九重に 遠く鼓の 音を聞かば 響きに一人 打ち屈っしけむ
令和三年四月十三日
13
もし私が宮仕えして、そこであなた...
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真日長く 住み慣るる庵の 隈隈に 風すき渡り 思ひ鎮まる
令和三年四月十三日
11
物が運び出され広々とした家で、少...
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皐月知る 山ほととぎす 鳴き上げて 庵の主の 行方尋ねよ
令和三年四月十三日
15
五月には、必ずやって来るホトトギ...
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報ふため 形見の文を 漉き返し 経を写さむ 些かなりとも
令和三年四月十二日
9
私がこんなに幸せなのは、両親のお...
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濃かる葉に いと白き花 黄金の実 皆皆具へ 薫る橘
令和三年四月十二日
13
あなたという方は、何でもおできに...
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無き手をも 如何で出ださむ 恋ふ君の もて悩み種と なるぞ悲しき
令和三年四月十二日
8
私にできることなら、無理をしても...
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ゆかしとて 会はれぬ親の 仄見えて 立つ雛送る 心根ぞ染む
令和三年四月十一日
15
家の文庫から文車へ移させている時...
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あらたへの 藤の色にぞ 染まるべき めでたき君に 合はせ添ひたし
令和三年四月十日
12
今は不安でいっぱいですが、藤氏の...
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程無きに 家を離るが 泣く子なす 慕ふ心の 湧きてえ止まず
令和三年四月十日
8
移る決心をしたのに、生家に思い出...
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住み慣れし 垣内をただに 出で去らむ ひたすら頼む 汝が手の随に
令和三年四月十日
8
何も持たずに古里を出ます。 戻...
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人の居ぬ 家は荒ぶらし 心有る 主に縁付け 浅茅生の宿
令和三年四月九日
16
生まれ育った家を離れるのは辛いし...
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木も石も 据ゑられしまま 絵に写し 親里偲ぶ 縁にこそすれ
令和三年四月九日
11
風流を愛した父が吟味して作った庭...
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世の春と 木末の花を 見上げては 嬉しび祝かむ 土下の根も
令和三年四月九日
9
私の将来を心配しながら亡くなった...
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君と見し 春の名残の 桜蕊 恋ひつつ赤み 降り積みにけり
令和三年四月八日
17
あなたと眺めた桜の花も散ってしま...
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弱き女は 読み頻く経に 寄せ祈る 海辺にさへ 立たれぬが故
令和三年四月八日
12
戦に女は無力ですね。 お手伝い...
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その花の 散らば果つべし この花も 契り深かる 連理の枝よ
令和三年四月七日
12
女は誰でも、男に栄達よりそばにい...
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