さえねさん
のうた一覧
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その色を愛するわけはいつだっていっとうきれいな色だからです
平成二十八年七月一日
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万年筆のインクはずっとこれを使っ...
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遠き未来に宇宙吹く風がこの星に届いた時に回る風車よ
平成二十八年七月一日
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かくまでもこの世にひとりきりといふ墓石のごとき冷たさを抱く
平成二十八年七月一日
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神様の赦しのような光あれさくらホテルの朝がはじまる
平成二十八年四月二十一日
8
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誰もいない校庭に立ち一年の覚悟を決める 四月一日
平成二十八年四月二日
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花の木を燃やす匂いは雨に似て古き暖炉のカフェルノワール
平成二十八年四月二日
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袖を引く勇気も無くて桜坂 淡雪降れる春のゆくはて
平成二十八年四月二日
16
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春霞深く立つなり花の夜 わがゆく道の前もうしろも
平成二十八年四月二日
4
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母と来た古き小道にはらはらと春の名残の花びらよふれ
平成二十八年四月二日
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盗人は花の彼方に去りました煙草の匂い口に残して
平成二十八年四月二日
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窓をゆく水脈、ああこれは白ナイル ぼくは北へ行く 歌人になるため
平成二十八年二月八日
5
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寒い廊下 きらいなわけは足先から石化していく 死とはさみしさ
平成二十八年二月八日
4
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寂滅の死を思うとき人間は、もっとも花野に近き者かも
平成二十八年二月八日
5
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吐く息がこんなにしろい夜にしかぼくは歌人になれないのです
平成二十八年二月六日
6
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もうずっとさびしいよって思ってた 思ったときにさびしくなった
平成二十八年二月六日
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けんめいに生きるぼくらの(ららららら)どんな電車も終点に着く
平成二十八年二月六日
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あやまたずひかえめにくる常磐線下り列車に乗る午後十時
平成二十八年二月六日
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かじかんだゆびさき あなたがきれいってほめてた あたしのみぎの ゆびさき
平成二十八年二月六日
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おもいでのなかに降るから美しき 雨 それだけが正義なのです
平成二十八年一月二十七日
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はつはるの陽光あびてかたくなな体ほぐしてゆくあさのひと
平成二十八年一月二十七日
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