さえねさん
のうた一覧
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太ももの内側あたりをなめさせて傲慢な女の見る虚空かな
平成二十七年八月三十一日
3
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いちまんねん雨が降るのを見てたって飽きたりしないひとが好きです
平成二十七年七月三日
8
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ふいにモルがドアになるからあせります 雨はやまない海岸通り
平成二十七年七月三日
4
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泣いたら泣いた分だけ軽くなるという説を証明するために泣く
平成二十七年七月三日
9
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側溝のふた 80万72号 として生きるのもありだと思う
平成二十七年七月二日
14
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雨の日のボンベイチャイはやさしくて私も雨に溶かされてゆく
平成二十七年七月二日
7
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ぼくよりも紙ヒコーキつくるのうまかったあの子のなまえ 思い出せない
平成二十七年七月二日
6
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抱かないときめたあなたは美しい声で音読するひとだった
平成二十七年七月二日
5
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さくら そら フルート しずく 草 いのち 君よりきれいなものなんてない
平成二十七年七月二日
3
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シマウマの黒い縞にはかなしみが塗り込められているはずだった
平成二十七年六月二十九日
5
虫除け説が出ているみたいですね。...
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絶望をという名の人形抱いて寝る 布団に隙間つくらないため
平成二十七年六月二十九日
8
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生きてあり 息してをりと気付く夜 やはりラ変は動詞であった
平成二十七年六月二十六日
11
ラ変動詞は動きを表わしていないの...
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雨音は いつも僕らのあやまちを隠すふりして際立たせるの
平成二十七年六月二十三日
40
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吸わないの知っていたから窓あけて雨が降ってることに気づいた
平成二十七年六月二十三日
3
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喫煙の女と泊まる夜だけは喫煙ルームに予約をいれる
平成二十七年六月二十三日
2
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まだ水を吸わぬタオルを出しながら今夜初めて男を泊める
平成二十七年六月二十三日
14
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八階の風をふたりで浴びながら馬鹿な話もした遠い夏
平成二十七年六月二十二日
13
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過ぎ去りし春の墓守 一枚の花こびりつくビニール傘よ
平成二十七年六月二十二日
6
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久々の雨の傘より散る花よおまえあの夜憶えているか
平成二十七年六月二十二日
3
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点滴の管のようだねiPhoneに電気を送り続けるコード
平成二十七年六月二十二日
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